「東京靴流通センター」を展開するチヨダが6期連続で営業赤字のマックハウスを3億円で売却 
(画像=「セブツー」より引用)

「シュープラザ」「東京靴流通センター」「靴のチヨダ」などを展開する靴大手小売企業のチヨダは10月11日、連結子会社のマックハウスの全株式を売却すると発表した。チヨダはマックハウス株の60.73%を所有しており、物流商社のジーエフホールディングスなどが出資する投資事業有限責任組合がTOB(株式公開買い付け)を実施する。TOB価格は1株あたり32円を予定しており、TOBが成立した場合の譲渡額は3億円。ジャヴァホールディングスも現在はジーエフホールディングスの傘下だ。

マックハウスの2024年2月期決算は、売上高は154億900万円(前年比16.5%減)、営業利益は9億1000万円の赤字(前年は7億2600万円の営業赤字)、当期純利益は11億5100万円の赤字(同10億5600万円の最終赤字)で、6期連続で営業赤字を計上している。2025年2月期も8億9000万円の営業赤字を見込んでおり、黒字化が見通せない状況が続いていた。

マックハウスは2024年2月末時点で、278店舗を展開している。ピーク時の2005年には500店舗を展開していたが、減収減益が続き、不採算店舗を整理してきた。マックハウスは財務体質の改善にも取り組んできたが、物価高騰に伴う節約志向の高まりやライフスタイルの変化などもあり、抜本的な業務再構築が必要だった。