福助は10月7日、鳥取県東伯郡琴浦町にあるストッキング生産工場の鳥取工場を2025年3月に閉鎖すると発表した。鳥取工場は旧カネボウストッキングの前身である鐘ヶ淵繊維の鳥取工場として1971年に開設され、50年以上にわたって稼働してきた。2006年に福助がカネボウストッキングの株式を取得するとKBフクスケとして子会社化し、2015年に福助が吸収合併しストッキングやタイツのOEM製品を生産してきた。
福助によると、新型コロナウイルス禍後に生活様式が大きく変化したことで、ストッキングの受託生産数が大幅に減少したという。さらに、円安や原材料の高騰などの影響で、主力のOEM製品の取引先からの受注が終了したことも打撃になった。福助は、「今後の工場継続が困難と判断し今回の決定に至った」としている。