セブン-イレブン・ジャパンは10月28日、「セブンイレブン(SEVEN‐ELEVEN)」におけるカスタマーハラスメント対策として従業員名札の仕様変更と店舗での告知ポスター掲示を行うと発表した。
セブン-イレブン・ジャパンは、2022年に「カスタマーハラスメント対応ガイドライン」を策定するなど、いち早く「カスハラ(カスタマーハラスメント)」対策に力を入れてきた。
これまでセブン-イレブン・ジャパンの店舗では、従業員名札にはひらがなやカタカナによる苗字が記載されていた。しかし、今後は従業員の安全面・プライバシー保護の観点から役職名のみやイニシャルでの表記も認める。また、外国人従業員など従業員の多様化に対応するためにアルファベット、漢字での苗字記載も可能とする。
また、店内では日本フランチャイズチェーン協会が作成した告知ポスターを掲示し、暴言や不当な要求など「カスハラ」を控えるよう来客に呼びかけていく。
近年「お客様は神様」という日本特有の価値観が問題視され、客も店員も互いにリスペクトし合う環境作りが求められている。今回の「セブンイレブン」のように企業が従業員のプライバシーを守る動きが広がりを見せている。