本日のひとこと
1日のNY市場はノイズ(ハリケーン&ストライキ)混じりの米雇用統計より、トランプ氏の大統領返り咲きを意識した展開となりました。雇用統計直後に4.22%まで低下していた米10年債利回りは、急速に切り返して約4カ月ぶりに4.38%まで上昇。トランプ氏が大統領選に勝てばインフレ再燃と財政悪化は必至との見方から金利は上昇地合い。つまり、債券売りのタイミングを窺う投資家が多い中で、雇用統計が絶好の売り場を提供した格好です。ドル円は10年債利回りと歩調を合わせる形で151.794円まで反落したのち153.092円まで反発するという展開でした。
ただ、週明けのきょう4日はオープン直後からドル売りが優勢となっており、ドル円は152円台前半へ下落しています。週末のニュースを振り返ってみてもドル売りにつながりそうなものは特に見当たりません。強いて言えば、米大統領選に関する支持率調査でトランプ氏のリードがほぼなくなったことぐらいでしょうか。現地3日の時点で全米平均の支持率はトランプ氏48.5%、ハリス氏48.4%とほぼ五分。トランプ=ドル高に賭ける動きがやや後退していることが今朝のドル売りの背景なのかもしれません。
注目の経済指標
<国内>文化の日の振替休日
なし
<海外>
16:00 10月トルコ消費者物価指数
17:50 10月仏製造業PMI・改定値
17:55 10月独製造業PMI・改定値
18:00 10月ユーロ圏製造業PMI・改定値
19:00 ナーゲル独連銀総裁、講演
22:00 ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演
24:00 9月米製造業新規受注
27:00 米3年債入札
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1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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