この記事は2024年11月11日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年11月11日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
注目の米国の大統領選挙を終えたが、2016年と異なり週間の動きとなると、トランプ氏勝利でも為替市場ではドルは全面高とはなっていない。
8年前の大統領選の週に5円76銭の値幅をきざんだ米ドル/円は、先週わずか3円42銭しか動かず、週間では米ドル/円は売られている。週間でドル高が最も進んだのは、ユーロ/米ドル(-1.06%)だった。
トランプ氏の関税強化で、ここまでの景気減速に加え、経済の縮小がみえ始めたスイスフランやポンドなど欧州通貨の下落が鮮明となっている。
先週はFOMCも終えたが、市場予想通り25bpの利下げを決定している。あくまで市場予想通りで、さらに大統領選の陰で注目度が低下していたこともあり、ほぼ無風通過だった。
現在の為替相場の戦略やスタンス
2016年のトランプラリーのドル高は、12月中旬まで約1か月半続いた。しかし、今回の場合は事前に一部織り込まれていたこともあり、その継続性は控えめにみておきたい。
すでにドル買いの相対通貨の選別は始まっており、人民元や欧州通貨が売られている。米ドル/円も持ち直すだろうが、ドルの押し目買いは対欧州通貨で展開するつもりだ。
今週は米ドル/円で151.00~155.00円、ユーロ/米ドルで1.0550~1.0800ドル、ユーロ/円で161.00~165.00円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。