南アランド見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

総括

FX「格付け引き上げ示唆。11月は利下げか。対米AGOA法も注目」南アランド見通し

「通貨首位、株価10位」
「予想レンジ 南アランド円8.4-8.9」

(ポイント)
*トランプ政権誕生で、関税引き上げ問題とAGOA法の存続が注目される
*南アランド、11月は2位スタート、高値の8.863からは反落
*年間出では首位堅持
*フィッチ、南アの格付け引き上げの見通しを示唆
*今週は3Q失業率の発表がある
*11月にさらなる利下げの期待あり
*10月の製造業PMIは低下も50を2カ月連続で上回った
*予算、南ア経済の成長見通しは改善すると予想
*格上げ示唆は、モルガン・スタンレーも
*弱点は雇用と連立政権の亀裂
*9月消費者物価は4%割れ
*中銀総裁がランド高示唆
*IMFは成長見通しを上方修正
*BRICS会議でのラマポーザ大統領発言にDAが批判
*インフレ目標引き下げは可能

(南アランド、11月は2位スタート、高値の8.863からは反落、年間首位堅持)
南アランドは11月は2位スタート、年間では首位を維持。対円で年初来12.73%高。南ア全株指数は年初来10.70%高。10年国債利回りは9.16%。

(フィッチ、南アの格付け引き上げの見通しを示唆)
フィッチは、南ア政府が3カ年予算計画で示された債務安定化路線を堅持すれば、同国の信用見通しを引き上げる可能性があることを示唆した。
「債務が政府の予測通りに推移すれば、国家格付けにとってプラスとなる可能性がある。中期的な成長見通しが財政再建に伴う課題を軽減するほど改善するとの確信が強まれば、格付けにとってプラスとなる可能性もある」と述べた。

財務省は予算更新で、エネルギー供給の安定とインフラ投資の増加が見込まれることから、今後3年間の平均成長率予測を2月に予測した1.6%から1.8%に上方修正した。過去10年間のGDPは平均1%未満しか伸びていない。

(3Q失業率の発表)
今週は3Q失業率の発表がある。2Qは33.5%、失業者数は838.4万人であった。

(11月にさらなる利下げの期待)
11月21日に南ア中銀は政策金利を決定する。インフレが緩和し、世界の中銀が慎重に利下げを開始していることから、全体的な見方としては、0.25&程度のさらなる利下げが行われる可能性が高い。

テクニカル分析(ランド/円)

先週末はボリバン2σ上限から急落

 日足、先週末はボリバン2σ上限から急落。上位は維持。5日線。20日線上向き。10月31日-11月8日の上昇ラインがサポート。11月7日-8日の下降ラインが上値抵抗。
 週足、先週は上ヒゲ長い。10月28日週-11月4日週の上昇ラインがサポート。その次は8月5日週-9月9日週の上昇ラインがサポート。7月8日週-11月4日週の下降ラインが上値抵抗。5週線が20週線を上抜く。
 月足、2か月連続陽線。8月、9月の下ヒゲ効果あった。11月も陽線スタートもボリバン2σ上限から上ヒゲ出し反落。8月-9月の上昇ラインがサポート。7月-10月の下降ラインを一時上抜く。5か月線下向き、20か月線上向き。
 年足、陽線維持。21年-23年の上昇ラインがサポート。08年-22年の下降ラインを上抜く。

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