クルマの中で寝泊まりをすることを「車中泊」と言います。コロナ禍で密集を避けるため2020年以降アウトドア人気が高まり、キャンプでテント泊ではなく「車中泊」をする人たちが増加しました。「車中泊の人気が高まるにつれ問題となっているのは、一部の人によるマナー違反です。今回は初めての車中泊で気をつけたいポイント・ノウハウについてご紹介します。
場所選び
まず最初に大事なのは車中泊が許可されている場所を選ぶことです。
コンビニやスーパーの駐車場では車中泊が禁止されています。買い物を目的として利用する人のための駐車場であり、長時間の利用・寝泊まりをする場所として開放されていないので絶対にNGです。
オートキャンプ場や日本RV協会公認のトイレや電源設備が完備された車中泊施設(=RVパーク)を利用することをおすすめします。
RVパークはオートキャンプ場と違って、キャンピングカーや車内で寝泊まりすることを条件としているので安心して気兼ねなく車中泊することができます。
暑さ・寒さ対策
車中泊ではクルマのエンジンをつけっぱなしにするのは危険であるためNGとされています。
基本的にエンジンを止めて過ごすため車内のエアコンが使用できなくなります。そのため暑さ・寒さ対策を自力でしなければいけません。
夏場であっても標高が高い場所であれば朝晩はかなり冷え込むため、羽織れるものや薄手の毛布などの準備が必要になります。
熱中症にならないためにも、ハンディーファンなどの持ち運べる扇風機や使い捨ての冷感タオルなどがあると良いでしょう。
安心して寝られるためのマット
車内の限られたスペースで寝るのに無理な体勢をとると身体への負荷が大きく加わります。
車中泊で起こりやすい危険性として”エコノミー症候群”があげられます。
エコノミー症候群とは、長時間同じ体勢でいることで血流が悪くなり呼吸困難や血液が固まったものが肺に入って胸痛、ときには心停止を引き起こします。
安心安全に車中泊を楽しむためには、しっかり水分摂取し適度に体を動かすことが大切です。
限られた車内の中でも足を伸ばしてラクに寝られるようにさまざまなマットが販売されています。
ポンプインエアーマット
今回おすすめしたいマットは、国内の老舗浮き輪メーカーが製造を行なっている「ポンプインエアーマット」です。
マット自体にポンプが内蔵されているため、外袋から出して膨らませるだけで使用することができる簡単で便利なアイテムです。
収納時は23cmx12cmx13cmとコンパクトにまとまるため、持ち運びやすく車内に置いていても邪魔になりにくいサイズ感となっています。
肝心の膨らましたサイズは182cmx50cmx6cmと大人の男性も横になれる大きさとなっているので、これ一つあれば寝にくい車内でも横になって休むことができます。
クルマのシートはあくまで座るためのシートであるため、長時間寝るのには不向きとなっています。
「ポンプインエアーマット」を常備しておくことでアウトドア用品としてだけではなく災害などの緊急時にも使用できる万能アイテムなので、万が一に備えて家族分準備しておくのもいいのではないでしょうか。