電通グループは11月14日、2024年12月期の第3四半期の累計決算を発表した。売上高にあたる収益は1兆261億4200万円(前年同期比9.8%増)、営業利益は289億円(同40.2%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は15億1000万円(同93.1%減)と増収減益だった。
地域別でのオーガニック成長率は、日本は前年同期から2.3%増と安定しているものの、米国は同4.5%減、アジア太平洋地域(APAC)は同8.4%減とマイナス成長となり、電通グループの五十嵐博社長は「中国、オーストラリア。こちらが大きなポーションをAPACの中でも占めておりますが、この2つのマーケットが大変苦戦している状況」と説明している。
2025年2月に次期の中期経営計画を発表するとしているが、今後は収益の半分以上を占める日本と米国を中心に、注力するマーケットを絞り込むとしている。
電通グループは同日、今期2度目となる通期連結予想の修正を発表しており、収益は1兆4001億円(修正前は1兆3567億円、前年比7.3%増)、営業利益は920億円(同1071億円、同103.0%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は235億円(同367億円、前年は107億1400万円の赤字)に修正した。