外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年11月22日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼21日(木)の為替相場
(1):日銀総裁の発言で円買い
(2):ロシア、最新中距離弾道ミサイルで報復
(3):米新規失業保険申請件数は予想より減少

▼21日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:トランプトレード再開の兆し/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

21日(木)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:21日(木)午前7時10分~22日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日銀総裁の発言で円買い

日銀の植田総裁がイベント後の質疑応答で12月会合について「現時点で会合の結果を予測するのは不可能だ」とした上で「まだ1カ月程度ある。それまでの期間に非常に多くのデータや情報が利用可能となるだろう」と発言。12月の25bp(0.25%ポイント)利上げに半信半疑だった市場は、植田日銀総裁が利上げに向けてデータを確認する姿勢を示したと受け止めた模様で、本邦長期金利が上昇するとともに円が買い戻された。その後、NY連銀のウィリアムズ総裁が金融専門誌のインタビューで、労働市場の冷え込みとインフレ率の低下は、現在の金融政策が景気抑制的であることを示していると述べ、「来年末までには金利がさらに低下する」との見通しを示した。

(2):ロシア、最新中距離弾道ミサイルで報復

ウクライナ軍はロシアが大陸間弾道ミサイル(ICBM)を領内に向けて発射したと発表。ウクライナが米国製と英国製の長距離ミサイルでロシアを攻撃したことに対する報復と見られる。一方、米CNNなど複数の主要メディアは、発射されたのは核弾頭の搭載が可能なICBMではないとの西側当局者の話を発表するなど情報が錯綜。その後、ロシア側はウクライナ東部への攻撃で新型の中距離弾道ミサイルを使用したと明らかにし、ICBMを発射したというウクライナ側の発表を事実上否定した。

(3):米新規失業保険申請件数は予想より減少

米新規失業保険申請件数は21.3万件と市場予想(22.0万件)より少なく、前週(21.9万件)から減少した。一方で、同時に発表された失業保険継続受給者数はおよそ3年ぶりの水準に増加した。失業者が新しい仕事を見つけるのが難しくなっている可能性が示唆された。