この記事は2024年11月26日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2024年11月26日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週の米ドル/円は、高値が155.89円付近で、安値が153.29円付近だった。先週5日間うち4日間が153円台まで下に突っ込んでは戻している。なので下値は堅そうに見えるが、上値は上値で重いのが現状。

明後日28日(木)は米国の感謝祭だが、感謝祭前のポジション調整がメインで揉み合いが続くと見ている。

トランプ次期大統領は先週22日(金)、新政権の財務長官に投資家のスコット・ベッセント氏の起用を明らかにした。

ベッセント氏は財政規律重視派ということで、トランプ氏が「ばらまき」をやると、財源である国債を増発され、価格が下がって利回りが上がると思われていた。ところが、実際ベッセント氏になるとそれほど増発しなくて良さそうだということになり、イコール価格が戻って利回り低下という流れで、昨日25日(月)から本日26日(火)にかけて、米国債は売られている。

トランプ氏の政策として「ばらまき」はやるだろうし、インフレ懸念も残っている。さらに、FRBの利下げ回数も減ってくるという思惑がどうしても強いため、金利低下から来るドル売りと押し目買いとで揉み合うのではないかと思っている。

トランプ氏の一挙手一投足に注目が集まるのは勿論、そこに振り回されそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、152.00~156.50円。

明後日28日(木)の感謝祭前のポジション調整には警戒しつつ、とりあえず本日26日(火)は154円のミドルをバックに売ってみたいと思っている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。