マネックス証券とSBI証券は、大手ネット証券の一つです。
どちらもおすすめ証券会社として紹介されることが多いため、結局どちらがいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。
本記事では、マネックス証券とSBI証券のどちらがいいのかをiDeCoや新NISAなど9項目で比較します。
どちらで口座を開設しようか迷っている人は、ぜひご覧ください。
\朝の通勤時間でも米国株が買える/
\iDeCoの口座数No.1/
- マネックス証券とSBI証券を9項目で比較
- ①新NISA|米国株投資ならマネックス証券
- ②iDeCo|SBI証券は取扱銘柄数が多い
- ③日本株・単元未満株(ミニ株)|SBI証券は手数料が無料
- ④米国株|マネックス証券は為替手数料が無料
- ⑤IPO|SBI証券は取引実績が豊富
- ⑥クレカ積立|マネックス証券はポイントの還元率が高い
- ⑦ポイント投資|SBI証券は2種類のポイントに対応
- ⑧投資信託の保有で貯まるポイント|人気銘柄で比べるとSBI証券
- ⑨銀行との連携|SBI証券は住信SBIネット銀行との連携可能
- マネックス証券のメリット・デメリット
- SBI証券のメリット・デメリット
- マネックス証券とSBI証券はこんな人におすすめ
- まとめ|投資先に応じて自分に合う証券会社を選ぼう
マネックス証券とSBI証券を9項目で比較
【マネックス証券とSBI証券の比較(一覧表)】
マネックス証券 | SBI証券 | |
---|---|---|
①新NISA | 米国株投資におすすめ | 米国株以外でおすすめ |
②iDeCo (取扱銘柄数) |
28銘柄 | 38銘柄 |
③日本株・単元未満株 | 手数料無料 (新NISAの日本株) |
手数料無料 |
④米国株 | 取引手数料:実質無料 為替手数料:購入時無料 |
取引手数料:無料 為替手数料:25銭 |
⑤IPO (実績数) |
32社 (2023年4~9月末) |
47社 (2023年4~9月末) |
⑥クレカ積立 (ポイント還元率) |
1.0~1.1%(年会費無料の場合) | 0.5%(年会費無料の場合) |
⑦ポイント | 投資投資信託(積み立ては除く) | 投資信託 日本株 単元未満株 |
⑧投資信託の保有で貯まるポイント | 年間120ポイント(※) | 年間130ポイント(※) |
⑨銀行との連携 | なし | 住信SBIネット銀行 |
①新NISA|米国株投資ならマネックス証券
新NISAで米国株投資を行うのであればマネックス証券、それ以外はSBI証券がおすすめです。
【新NISAの比較】
マネックス証券 | SBI証券 | |
---|---|---|
米国株 (取引手数料) |
実質無料(※1) | 無料 |
為替手数料 (米ドル) |
購入時:無料 売却時:25銭 (※2) |
25銭(※2) |
日本株 (手数料) |
無料 | 無料 |
単元未満株 (手数料)(※3) |
購入時:無料 売却時:実質無料 (※1) |
無料 |
新NISAのつみたて投資枠 | 201銘柄 | 211銘柄 |
米国株は、どちらも取引手数料が無料(または実質無料)ですが、米国株を買う際に発生する為替手数料はマネックス証券のほうが安くなります。
一方で投資信託の取扱銘柄数はSBI証券のほうが多く、後述するIPO(新規公開株)やポイント投資などのサービスもSBI証券が充実しています。
なお新NISAは、すべての金融機関のなかで1人1口座しか開設できません。
米国株に投資すると決めている人以外はSBI証券を選ぶのがいいでしょう。
新NISA(NISA恒久化)について知りたい人はこちら
【関連記事】NISAの恒久化とは?現制度との比較やNISA開始のメリットを解説
\朝の通勤時間でも米国株が買える/
②iDeCo|SBI証券は取扱銘柄数が多い
iDeCoは、取扱銘柄数が多いSBI証券がおすすめです。
【iDeCoの比較】
マネックス証券 | SBI証券 | |
---|---|---|
取扱銘柄数 | 28銘柄 | 38銘柄 |
低コスト銘柄 | 6銘柄 | 8銘柄 |
SBI証券は取扱銘柄数が多いだけではありません。
業界最低水準の運用コストを目指す、eMAXIS Slimシリーズの取り扱いが8銘柄とマネックス証券の6銘柄よりも多いです。
iDeCoを始めるならSBI証券がおすすめです。。
\iDeCoの口座数No.1/
③日本株・単元未満株(ミニ株)|SBI証券は手数料が無料
日本株や単元未満株(1~99株の日本株)は、書面を電子交付(メールでの確認)にすれば新NISA以外でも手数料が無料になるSBI証券がおすすめです。
【日本株・単元未満株(ミニ株)の比較】
マネックス証券 | SBI証券 | |
---|---|---|
日本株の手数料 (NISA以外) |
55円 (税込み)~ |
無料 |
日本株の手数料 (NISA・新NISA) |
無料 | 無料 |
単元未満株の 手数料 |
購入時:無料 売却時:52円(税込み)~(※) |
無料 |
日本株における手数料以外の条件はどこで買ってもほとんど同じです。
トヨタ自動車など東京証券取引所(東証)で取引されている株であれば、どの証券会社でも買えます。
日本株(または単元未満株)を取引する場合は、手数料無料のSBI証券がおすすめといえます。
単元未満株(ミニ株)について詳しく知りたい人はこちら
【関連記事】ミニ株購入のおすすめ銘柄と証券会社選びのポイントを徹底解説
\新NISA以外でも日本株の手数料無料/
④米国株|マネックス証券は為替手数料が無料
米国株は、購入時の為替手数料が無料になるマネックス証券がおすすめです。
【米国株の比較】
マネックス証券 | SBI証券 | |
---|---|---|
取引手数料 (新NISA) |
実質無料(※) | 無料 |
取引手数料 (新NISA以外) |
0.495% (上限22米ドル) |
0.495% (上限22米ドル) |
為替手数料 (1米ドルあたり) |
購入時:無料 売却時:25銭 |
25銭 |
取扱銘柄数 | 4,898銘柄 | 5,306銘柄 |
どちらも取引手数料はほとんど差がありませんが、為替手数料は購入時無料のマネックス証券のほうが安くなります。
米国株の手数料をできる限り抑えたい場合は、マネックス証券を選択肢してもいいでしょう。
\米国株購入時の為替手数料が無料/
⑤IPO|SBI証券は取引実績が豊富
IPO(新規公開株)は、取扱実績が豊富なSBI証券がおすすめです。
【IPOの比較】
マネックス証券 | SBI証券 | |
---|---|---|
取扱実績 | 32社 | 47社 |
うち主幹事(※) | 0社 | 7社 |
IPOとは、証券取引所で取引できるようになる前(上場前)の株について、抽選に当選すると上場前に購入できる株のことです。
当選確率は低いものの、購入価格の倍以上になるIPOもあるため、個人投資家から人気があります。
IPOは、取り扱いの有無が証券会社によって異なるだけでなく、引受株数も主幹事の有無により異なります。
主幹事実績が豊富で引受株数が多いネット証券はSBI証券に限られるため、IPO投資を始めるならSBI証券がいいでしょう。
\IPOの取扱実績は業界No.1(※)/
⑥クレカ積立|マネックス証券はポイントの還元率が高い
クレカ積立(クレジットカード投資)は、ポイント還元率が高いマネックス証券がおすすめです。
クレカ積立とは、投資信託の積立投資にクレジットカード決済が使えるサービスを指し、つみたて投資枠(旧つみたてNISA)にも対応しています。
【クレカ積立(クレジットカード投資)の比較】
マネックス証券 | SBI証券 | |
---|---|---|
対応クレカ | マネックスカード | 三井住友カード |
貯まる ポイント |
マネックスポイント | Vポイント |
ポイント 還元率 (年会費無料のカード) |
1.0~1.1% | 0.5% |
ポイント 還元率 (すべてのカード) |
1.0~1.1% | 0.5~5.0% |
マネックス証券では、年1回以上利用すれば年会費が無料になるマネックスカードを口座開設後に発行できます。
月1,000円単位の積み立てならポイント還元率が1.1%になり、年会費無料のカードで比較するとSBI証券の2倍以上です。
貯まったマネックスポイントは、dポイント、Tポイント、Pontaポイント、Amazonギフトカードに交換できます。クレカ積立を始めたいのなら、マネックス証券がおすすめです。
\クレカ積立のポイント還元率が高い/
⑦ポイント投資|SBI証券は2種類のポイントに対応
ポイント投資は、投資信託の積み立てや日本株、単元未満株に対応しているSBI証券がおすすめです。
【ポイント投資の比較】
マネックス証券 | SBI証券 | |
---|---|---|
対応ポイント | マネックスポイント | Pontaポイント、Vポイント(※) |
対象商品 | 投資信託(積立は除く) | 投資信託、日本株、単元未満株 |
SBI証券であれば対応ポイントが3種類もあり、普段貯めているポイントを選びやすいといえます。
\使いたいポイントは3種類から選べる/
⑧投資信託の保有で貯まるポイント|人気銘柄で比べるとSBI証券
投資信託の保有で貯まるポイントは、つみたて投資枠(旧つみたてNISA)の人気銘柄で比べるとSBI証券のほうが多いです。
【主な投資信託の保有で貯まるポイントの比較】
マネックス 証券 |
SBI証券 | |
---|---|---|
eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) |
120ポイント (年間) |
130ポイント (年間) |
eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) |
70ポイント (年間) |
70ポイント (年間) |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0ポイント | 88ポイント (年間) |
投資信託の保有で貯まるポイントは、保有金額に応じて増えます。投資信託を長期保有するつもりであれば、SBI証券がいいでしょう。
\投資信託の保有で貯まるポイントがお得/
⑨銀行との連携|SBI証券は住信SBIネット銀行との連携可能
銀行との連携を比べると、住信SBIネット銀行との連携で便利になるSBI証券がおすすめです。
【銀行との連携の比較】
マネックス証券 | SBI証券 | |
---|---|---|
連携先 | なし | 住信SBIネット銀行 |
連携できる 預金 |
- | SBIハイブリッド預金(※) |
住信SBIネット銀行とSBI証券の両方に口座を開設すれば、SBIハイブリッド預金をSBI証券の預り金として利用できます。
マネックス証券でもメガバンクなどの口座からオンライン入金できますが、入金手続きを省略したいのならSBI証券がおすすめです。
\指定銀行と連携すれば入金不要/
マネックス証券のメリット・デメリット
続いては、マネックス証券とSBI証券のメリット・デメリットを解説します。
まずはマネックス証券のメリットとデメリットを解説します。
マネックス証券のメリット
マネックス証券の主なメリットは以下の3つです。
・1.クレカ積立の還元率が高い
マネックス証券の最大の魅力の一つは、クレジットカード積立による高い還元率です。
還元率が最大で1.1%と他の証券会社と比較してもトップクラスで、投資を始める際のハードルを大幅に下げてくれます。
投資信託はもちろん、NISA口座での積立も対応しているため、効率的に資産形成を進めることができます。
また、積立金額や投資対象も自由に設定できるため、初心者から経験者まで幅広い層が利用しやすいのも特徴です。
・2.IPOが完全平等抽選である
IPO(新規上場株式公開)は、一般投資家にとって大きなチャンスとなることがあります。
マネックス証券では、IPOの抽選が完全平等に行われるため、誰でも平等に当選のチャンスを得ることができます。
他の証券会社では、保有資産や取引実績によって抽選で優遇されるケースもありますが、マネックス証券ではそのようなことはありません。
そのため、IPO投資を始めてみたいと考えている初心者の方でも、安心して参加することができます。
・3.高性能な全自動運用ロボアドバイザーが利用可能
マネックス証券では、人工知能を活用した高性能な全自動運用ロボアドバイザーが利用できます。
ロボアドバイザーは、投資家のリスク許容度や目標に合わせて、最適なポートフォリオを自動で構築し、運用してくれます。
専門知識がなくても、手軽に資産運用を始めたいという方におすすめです。
また、定期的にポートフォリオのリバランスを行ってくれるため、常に最適な状態を維持することができます。
マネックス証券のデメリット
次はマネックス証券のデメリットです。
マネックス証券の主なデメリットは以下の2つです。
・1.手数料が割高である
マネックス証券は、他のネット証券と比較して、手数料が割高であるというデメリットが指摘されています。
特に、頻繁に売買を行うアクティブトレーダーにとっては、手数料の差が大きな負担となる可能性があります。
また、少額の投資信託の購入や、特定の銘柄の取引においては、手数料が割高に感じるケースもあるでしょう。
手数料体系は複雑で、取引内容によって大きく変動するため、事前にしっかりと比較検討することが重要です。
・2.米国株・中国株以外の外国株が弱い
マネックス証券では、米国株と中国株の取引ができますが、それ以外の国へは投資できません。
そうとはいっても、米国株と中国株の主要な銘柄は、ほとんどカバーされています。
「米国株・中国株以外の外国株にも投資したい」という人以外は気にならないと思われます。
SBI証券のメリット・デメリット
次はSBI証券のメリット・デメリットを解説します。
SBI証券のメリット
SBI証券の主なメリットは以下の3つです。
・1. 取り扱っている金融商品が豊富
SBI証券は、国内外の株式、投資信託、債券など、非常に幅広い金融商品を取り扱っており、銘柄も豊富です。
特に、NISAやiDeCoといった非課税口座での投資に対応している商品が充実しており、効率的な資産形成をサポートしてくれます。
また、少額から投資を始められる商品も多く、初心者でも気軽に投資を始めることができます。
・2. 手数料が安い
SBI証券は、証券会社の中でも特に手数料が安いことで知られています。
株式の売買手数料はもちろん、投資信託の購入手数料や信託報酬も、多くの商品で業界最低水準となっています。
そのため、頻繁に売買を行うアクティブトレーダーの方や、コストを抑えて長期的な資産形成を行いたい方にとって、SBI証券は魅力的な選択肢と言えるでしょう。
・3. IPO銘柄に強い
SBI証券は、IPO(新規上場株式公開)の取扱実績が豊富で、多くのIPO銘柄を取り扱っています。
IPO投資を始めてみたいと考えている方にとっては、SBI証券はおすすめの証券会社の一つです。
さらに、IPOに関する情報提供も充実しており、初心者の方でも安心してIPO投資に参加することができます。
SBI証券のデメリット
SBI証券の主なデメリットは以下の2つです。
・1.IPOの競争率が高い
SBI証券はIPO銘柄の取り扱い実績が豊富で人気があるため、IPOの抽選倍率が非常に高くなる傾向があります。
そのため、人気のIPO銘柄に当選することは容易ではなく、多くの応募があってもなかなか当選できないというケースも少なくありません。
特に、話題性のある企業のIPOなどでは、競争率がさらに激化することが予想されます。
・2.対面でのサポート体制が弱い
SBI証券は、ネット証券としてオンラインでの取引に特化しているため、対面でのサポート体制が弱いという点が挙げられます。
証券口座開設や取引に関する質問などは、原則として電話やメールでの対応となります。
そのため、複雑な取引や、専門的な知識が必要となるようなケースでは、十分なサポートを受けられない可能性があります。
対面で相談したいという方には、実店舗を持つ大手の証券会社が適しているかもしれません。
マネックス証券とSBI証券はこんな人におすすめ
マネックス証券とSBI証券のどっちを選べばいいのかを目的別に紹介します。
米国株投資やクレカ積立を始めるならマネックス証券
米国株投資やクレカ積立を始める場合は、マネックス証券がおすすめです。
米国株は、購入時の為替手数料が無料になるマネックス証券のほうが手数料としては安くなります。
またクレカ積立もマネックス証券なら年会費が無料のカードでもポイント還元率が1.1%と、0.5%しかないSBI証券の2倍以上です。
\米国株とクレカ積立はお得/
日本株やIPOを始めるならSBI証券
一方で米国株やクレカ積立以外であればSBI証券のほうがおすすめです。
日本株は、SBI証券なら新NISA以外でも無料になります。IPO(新規公開株)は、2023年4~9月の取扱実績が業界No.1となっているなど取扱商品が豊富です。
\新NISA以外でも日本株の手数料無料/
まとめ|投資先に応じて自分に合う証券会社を選ぼう
マネックス証券とSBI証券のどちらがいいかは、投資する商品によって異なります。
米国株投資やクレカ積立をするつもりであればマネックス証券、日本株やiDeCo、IPOを始めたい場合はSBI証券のほうがおすすめです。
自分の投資目的に応じて証券会社を選ぶようにしましょう。
金融系ライター・個人投資家
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