2024年9月のマイナーチェンジで追加になった「シビック」のスポーツグレード「RS」。その維持費は、どれほどのものになるのでしょうか? 納車された後から、最初の車検までの費用を計算してみました。 文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
「シビックRS」の月間維持費は約3万4523円
「シビックRS」を新車で購入した人が、納車から3年後の車検までの間と、その最初の車検にかかる、クルマにかかる維持費を試算してみました。維持費として必要なのは、「税金(自動車税)」「保険(任意)」「燃料費」「メンテナンス代」です。そして最初の車検にかかるの費用が「車検料金」と「重量税」「自賠責保険」となります。
「メンテナン代」に関しては、最近は「車検料金」を含めた3年分の費用を最初に支払う、メンテナンスパックというサービスが主流となっています。そのため、今回の試算では、「車検料金」は「メンテナンス代金」に含まれています。
こうして導かれた費用を計算すると、その総額は124万2824円となります。これを36か月で均等割りすると約3万4523円。これが月にかかる維持費となります。
<シビックRSの3年間の維持費>
自動車税 9万1500円
自賠責保険(車検時) 1万7650円
重量税(車検時) 2万4600円
任意保険 62万1330円
燃料費 35万2944円
メンテナンス費用 13万4800円
合計 124万2824円
「シビックRS」の自動車税(種別)
毎年、春に課せられる税金が「自動車税(種別)」です。税額はエンジン排気量によって定まります。「シビックRS」のエンジン排気量は、1496㏄なので、税額の区分は「1リットル超~1.5リットル以下」になり、税額は3万0500円となります。最初の車検までの3年分では3万0500円×3年分で9万1500円になります。
「シビックRS」の自賠責保険料(車検時)
「シビックRS」の自賠責保険は、新車購入時と車検時に支払います。今回の試算では、最初の車検時に支払う額が維持費になります。その額は24か月分で1万7650円です。
「シビックRS」の重量税(車検時)
重量税は、新車購入時と、車検時に支払う必要のある税金です。「シビックRS」の税額は2万4600円となります。
「シビックRS」の任意保険料
クルマには2つの保険の加入が求められます。ひとつが法律で加入が義務付けられる、自賠責保険で、新車購入時と車検時に加入します。
もうひとつの保険が、任意保険です。保険会社が用意する商品(サービス)で、保険会社ごとに料金が異なり、保険の補償内容や保険をかける人の経歴によっても保険の掛け金が異なります。そのため今回の金額はあくまでも目安です。また、保険は、1年ごとに内容を吟味して加入するのが基本となりますし、加入している保険を使用しないと1年ごとに割引もされます。ただし、目安ということで、割引なしで計算しています。
今回は、25歳の人が初めての自動車保険として加入するという条件で、インターネットで見積を取ってみました。その結果、保険金額は5万7190円、車両保険が14万9920円。1年間で、合計、20万7110円でした。3年間分となると62万1330円となります。
「シビックRS」の燃料代
燃料にかかる費用は燃費性能次第。「シビック」の燃費性能は、15.3㎞/l(WLTCモード)となります。この性能で、年間1万㎞を走行したときの燃料代を計算してみます。必要な燃料の量は約653.6リッター。プレミアムガソリン1リッターの価格を180円として計算すると、1年間の燃料費は11万7648円になります。3年分では、35万2944円です。
「シビックRS」のメンテナンス費用
近年、メンテナンス費用として主流となっているのが、新車購入したディーラーが用意するメンテナンスパックです。これは、先に料金を支払うぶんだけ、トータルで安くするというものです。ただし、その金額は、ディーラーごとに異なるため、今回は目安となります。「シビックRS」クラスの3年間の整備と最初の車検にかかるメンテナンスパックの目安は、13万4800円です。これには、日々のメンテナンスだけでなく、車検にかかる費用も含まれています。