外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年1月9日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼8日(水)の為替相場
(1):豪コアCPIが低下
(2):独指標は低下
(3):トランプ氏「国家経済緊急事態」宣言を検討
(4):米労働関連指標はまちまちの結果
(5):FOMC議事録公表

▼8日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:方向感を模索する動き/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

8日(水)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:8日(水)午前7時10分~9日(木)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪コアCPIが低下

豪11月消費者物価指数は前年比+2.3%と市場予想(+2.2%)以上に前月(+2.1%)から加速。政府による電力料金補助の支給日にずれがあったことが要因。コアCPIにあたるCPIトリム平均値は前年比+3.2%と前月(+3.5%)から伸びは鈍化した。

(2):独指標は低下

独11月小売売上高は市場予想(前月比+0.5%)に反して-0.6%となった。同時に発表された、独11月製造業受注は前月比-5.4%と市場予想(-0.2%)を大きく下回った。

(3):トランプ氏「国家経済緊急事態」宣言を検討

米CNNは、トランプ次期大統領が、広範な関税導入に法的根拠を与えるために「国家経済緊急事態」の宣言を検討していると報じた。これを受けて米10年債利回りが4.70%を超えて約8カ月ぶりの水準に上昇するとドル/円は158.55円前後まで上伸。ドル高によってユーロ/ドルなどのストレートドルが下落したため、ユーロ/円を始めとするクロス円も下落した。

(4):米労働関連指標はまちまちの結果

米12月ADP全国雇用者数は12.2万人増と市場予想(14.0万人増)を下回った。その後発表された、米新規失業保険申請件数は20.1万件と市場予想(21.5万件)に反して前週(21.1万件)から減少した。

(5):FOMC議事録公表

米連邦公開市場委員会(FOMC)は12月の議事録を公表。「大半のメンバーが金融緩和のペースを緩めるのに適切な地点、もしくは近づいている」「『向こう数四半期』は慎重なアプローチが必要」との認識を示した。またFOMCでの経済予測では「幾人かの」政策当局者がトランプ次期米政権下での変化の可能性を「過程としての予測」として織り込んだことが示唆された。