バルコスの通期決算はファッションニュース通信社などの事業が2400万円の営業赤字
(画像=「セブツー」より引用)

鳥取県倉吉市に本社をおくバッグメーカーのバルコスは2月14日、2024年12月期の通期連結決算を発表した。売上高は50億2300万円(前年比30.2%増)、営業利益は2億5500万円(同115.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1億5300万円(同258.6%増)と増収増益だった。

バルコスは「メイド・イン・ジャパン」を売りにしたバッグメーカーで、「バルコス(BARCOS)」、「ハナアフ(Hanaa -fu)」などのブランドを擁し、テレビ通販番組を放映して主力商品の売り上げを伸ばしてきた。2020年10月2日に東証プロマーケットに上場していたが、昨年12月27日に上場を廃止し、今年2月3日に名証ネクスト市場に上場している。

主力のライフスタイル提案事業は、売上高は47億3848万円(前年比33.1%増)、営業利益は5億7344万円(同61.0%増)と大幅な増収増益だった。開運をテーマに主に緑色の革小物などを展開する「ポンテピッコラ(PONTE PICCOLA)」の新作財布が年間で19万個を売り上げるなど、業績を牽引した。繊研新聞社出身の村重達也氏が代表を務めるファッションニュース通信社などのメディアクリエイティブ事業は、売上高は2億9441万円(同8.2%増)、営業利益は2419万円の赤字(前年は3162万円の赤字)だった。

バルコスは以前、「ハナアフ」のバッグが「バオ バオ イッセイ ミヤケ(BAO BAO ISSEY MIYAKE)」のバッグのデザインに類似しているとして、イッセイ ミヤケ社から不正競争防止法違反等を理由にその製造、販売および輸出入等の差止めを求めて東京地方裁判所に申し立てを受けていた。その後、両社間で和解が成立している。

バルコスの2025年12月期の連結業績予想は、売上高は55億2500万円(前年比10.0%増)、営業利益は2億8100万円(同10.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1億6900万円(同10.1%増)としている。