キリンHDへの株主提案でも知られる英国の投資会社が資生堂の株式を大量保有 
(画像=「セブツー」より引用)

英国の投資会社、インディペンデント・フランチャイズ・パートナーズ LLP(INDEPENDENT FRANCHISE PARTNERS、以下フランチャイズ・パートナーズ)が2月19日付けで大量保有報告書を関東財務局に提出し、資生堂の株式保有比率が5.2%になったことが明らかになった。保有株式は約2080万2140株。資生堂の株価は19日、前日から13.0%上昇(308円)し、2669円で取引を終えている。

2009年に英国で設立されたフランチャイズ・パートナーズは、2020年にキリンホールディングス(以下、キリンHD)の定時株主総会でビール事業への集中など株主提案を行なったことで知られている。キリンHDにとっては創業以来、初めてとなる株主提案であった。

資生堂は昨年11月7日、最終利益は60億円だとする業績予想を発表していたが、2021年に譲渡した「ベアミネラル(bareMinerals)」などの3ブランドの譲渡対価の一部が回収できない可能性が生じたとして、128億円の引当金を計上。このため、2024年12月期の通期連結決算は、売上高は9905億8600万円(前年比1.8%増)、営業利益は75億7500万円(同73.1%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は108億1300万円の赤字(前年は217億4900万円)と100億円を超える最終赤字だった。