動画配信期間:公開日から2週間

動画の内容をギュッと要約

市場の現状

日経平均は一時1,000円以上下落するも、終盤に戻して230円程度の下げ幅に落ち着いた
4万円の大台が遠のき、リスク回避の円高も進行している
政府は株価対策よりも高額療養費制度など他の政策に注力しているように見える
石破首相は為替関連の財務官僚らと会談、ブラックストーン社のCEOとも面会し投資誘致を図る

トランプ政権の影響

・関税政策とリセッション懸念

トランプの関税政策がアメリカ経済のリセッションにつながる懸念
アトランタ連銀の第1四半期GDP予想はマイナス2.4%と低調
トランプ大統領は「移行期である」と弁明、米株安が進むことに


・カナダ(オンタリオ州)との対立

オンタリオ州に25%の関税を課す方針
オンタリオ州がアメリカ北部に電力供給しており、これに追加関税をかける可能性も
一時は関税率50%への引き上げも検討されたが、交渉後に25%で落ち着く

・ウクライナ問題

ウクライナ援助再開の方針
ウクライナが休戦協定に合意する見通しで状況改善
トランプ大統領はプーチン大統領との交渉は「簡単だ」と主張

米国株式市場

全体的に下落傾向、特にテスラは12月に500ドル近くあったが現在は220ドル程度まで下落
トランプ大統領がテスラを持ち上げる姿勢を示すも、株価の本格回復には至らず
ベライゾンやNVIDIAなども下落

原油価格とその影響

景気後退懸念とOPECの減産延長見送りにより原油価格が下落
原油価格下落は日本貿易収支への影響大きい(2月は黒字の見通し)
日本は過去30年間の貿易黒字維持時は原油価格が50ドル以下だった

金とビットコイン

経済の不確実性から金が買われ続けている
昨年12月以降、600トン以上の金が米国に流入
中央銀行も積極的に金を購入
不安定な時期はビットコインよりも金の方が安心感がある

市場の見通し

日本と米国の株価は下落傾向にある一方、香港と欧州市場は堅調
原油価格は景気後退懸念から引き続き下落圧力
世界的な不透明感から金は上昇傾向が続く見通し
短期トレードには機会があるが、経済の根本的状況はあまり良くない。

野村雅道
野村雅道氏
FX湘南投資グループ代表 1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行。82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。 87年米系銀行へ転出。外資系銀行を経て欧州系銀行外国為替部市場部長。外国為替トレーディング業務ヴァイスプレジデントチーフディーラーとして活躍。 財務省、日銀および日銀政策委員会などの金融当局との関係が深く、テレビ・ラジオ・新聞などの国際経済のコメンテイターとして活躍中。為替を中心とした国際経済、日本経済の実践的な捉え方の講演会を全国的に行っている。現在、FX湘南投資グループ代表。

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