外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年5月15日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼14日(水)の為替相場
(1):豪賃金指数 予想を上回る
(2):米韓協議がドル急落
(3):FRB副議長「今後の動向を注視」
(4):米関係者 通貨安誘導を否定

▼14日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:ドル安材料には強く反応/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

14日(水)の為替相場

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期間:14日(水)午前6時10分~15日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪賃金指数 予想を上回る

豪1-3月期賃金指数は前期比+0.9%、前年比+3.4%とともに前期(+0.7%、+3.2%)から伸びが加速。市場予想(+0.8%、+3.2%)も上回った。

(2):米韓協議がドル急落

米国と韓国が5月5日に協議を行い「外国為替市場の運営に関する原則について相互理解を共有し、為替政策に関する協議を継続することで合意した」と伝わった。トランプ米政権が韓国ウォン安の是正を要求したとの観測からウォン高・ドル安が進行。日米貿易協議でも円安是正が議論されるとの思惑が高まり円が買われた。

(3):FRB副議長「今後の動向を注視」

米連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン副議長は「これまでに発表された関税引き上げが続いた場合、ディスインフレの進展は妨げられ、少なくとも一時的なインフレ率上昇を招く公算が大きい」と述べ、「FRBの2つの責務のいずれに対してもリスクが高まる中、現在の金融スタンスは今後の経済動向に適時に対応できる良い位置にある」との見解を示した。また、「貿易政策は依然として変化しつつあるので、その最終的な経済的影響は不透明。今後の動向を注視していく」との認識を示した。

(4):米関係者 通貨安誘導を否定

「米当局者は貿易交渉は行っているが、通貨政策に関する約束を合意内容に盛り込もうとはしていない」とする関係者の話が伝わった。これを受けてドルを買い戻す動きが強まるとドル/円は下げ幅を縮小したが、クロス円はストレートドルの下落が重石となり値を戻せなかった。

14日(水)の株・債券・商品市場

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