この記事は2025年7月29日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=茂希 長沼/stock.adobe.com)

2025年7月29日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週はイベントの多い週なので、その1つ1つの結果を見て動きたいところではある。

また貿易交渉の合意があったにもかかわらず、ユーロが大幅調整したがこれはイベント前に調整したいという意向もあったのではないだろうか。

しかしながら、対米貿易交渉において、投資先の詳細は不明ながら、日・欧ともに米国への大きな額の投資資金提供の話があり、米国に投資資金が行くことにはなるだろう。

そのため、米景気が刺激され、関税がある分だけ、日本と欧州の経済は割を食うことになる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

これまでのトランプ政権の自ら基軸通貨体制を毀損するような態度にドル売りが進んだが、ここに来てトランプ政権の態度が融和的になった。

トランプ氏にとっては当初から予定していたのかもしれないが、今後融和的姿勢と関税が効いてくることを考えるとドルへの資金回帰があるかもしれず、調整で少し上がるのではないだろうか。ただどの程度までというのは現状ではなんともいえないが。

ドルインデックスが長期のサポートラインを保ったことで、目先反発局面に入るとイメージしている。ドルインデックスの2011年5月の安値72.72と2021年5月の高値89.54をつなぐと先日7月1日の安値96.77にぴったり来る。

そこから反発し底入れ的な形となっているため、ドルインデックスでいえば102方向に少し調整があるかもしれない。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。