この記事は2025年7月28日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=smile/stock.adobe.com)

2025年7月28日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が上昇している。参院選を通過したことで、円の買戻しを伴い、ドルは全面安の展開で引けた。

円は上昇の下位(+0.78%)に位置する。与党の大敗は想定内だったこともあり、円の買戻しが進むなか、ドルは週明けより軟調推移が続いた。

日米が関税合意に至り、市場のリスクセンチメントは改善、ユーロ/円は9週続伸と1年ぶりの高値を更新している。クロス円も買い戻され、市場環境の好転を反映している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

週明けの本日28日(月)は、日本時間の早朝にEUと米国も関税合意と伝えられ、オセアニア時間はユーロが一段高となっている。

今週は日米で金融政策の発表が予定されているが、市場のコンセンサスで両者とも据え置き予想となっている。関税という不確実性が消えたことで、日銀が金融政策を据え置く1つの大義名分がなくなる。インフレ見通しを上方修正する可能性があり、タカ派の会合となる可能性が高い。

今週8月1日(金)の米7月の雇用統計は、緩やかな減速がメインシナリオ。今週イベントは盛り沢山。一方向の動きとなる可能性は低く、細かい流れに追随する方針だ。

今週は米ドル/円で145.00~149.50円、ユーロ/米ドルで1.1550~1.1900ドル、ユーロ/円で171.00~175.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。