街でも旅でも「ちょうどいい」eバイクを探して「通勤用のeバイク(電動自転車)が欲しいけど、置き場所に困る」「休日は折り畳んで、ちょっと遠くの町を走ってみたい」ADOの最新式eバイク「Air 20 Ultra」は、そんな願いを叶え毎日にワクワクをプラスする次世代の自転車。今回は歴代のADOシリーズを試してきた筆者が、2025年6月に発売したばかりのAir 20 Ultraを試乗してみました!

ADO Air 20 Ultra
(画像=「Car Me」より引用)

世界初・3段階オートマチック変速「Air 20 Ultra」

ADOは電動自転車を開発する専門メーカーで、これまでも独創的なeバイクを世に送り出してきました。今回新発売するのが、Air 20シリーズの最新作となる「Air 20 Ultra」です。

ADO Air 20 Ultra
(画像=「Car Me」より引用)

世界初となる3段階オートマチック変速に加え、カーボンベルトドライブシステムを搭載。従来の2段階オートマチック変速と比較して、トルクが24%向上し、急勾配でも走行がより楽になりました。さらにADO SenceインテリジェントアシストシステムとAI適応制御により、スムーズな変速と快適なケイデンスを実現しています。

ADO Air 20 Ultra
(画像=「Car Me」より引用)

スペックだけだと「何だかすごい気はするけど、具体的にはどういうこと?」と実感が湧かないのも事実。それでは早速、試乗してみましょう。

いつもの河川敷で驚く「どこまでも続く心地よい走り」

やってきたのは筆者の庭こと某河川敷。平坦の穏やかな道が続きますが、夏場は海からの南風が強く、向かい風に悩まされる傾向にあります。

ADO Air 20 Ultra
(画像=「Car Me」より引用)

最初は「エコモード」のアシストからスタート。ちなみにアプリでの操作に加えて、ディスプレイのボタン操作からアシストレベルを変更できます。

ADO Air 20 Ultra
(画像=「Car Me」より引用)

Air 20 Ultraに跨がり、ペダルを踏むとグッと力強いアシストを感じます。もともとADOのアシストは非常にスムーズで、eバイクで良くある「突然進んで怖い」ようなことはほとんどありません。今回も従来通り、ADOの持ち味を生かした走り出しに安心感がありました。

漕いでいくとグングン速度が上がり、13㎞/h付近で僅かな音と同時にミドルギアに変速。足が空回りするような感覚がなくなり、踏み込みと呼応して速度に還元されるようです。

ADO Air 20 Ultra
(画像=「Car Me」より引用)

そして19km/h以上になるとハイギアへシフトアップ。前作までローギアとハイギアだけでしたが、ミドルギアが加わることでギャップなくこぎ続けられるように改良されています。というのも、あまりにもスムーズな変速だったことから私自身3段変速であることを忘れていたほど。「ギアチェンを意識させないほど、スムーズな走り心地」という言葉が、しっくりきました。

そしてシフトチェンジの音やモーター音がとにかく静かなのも特徴のひとつ。従来のeバイクは電動モーターの「ウィーン」という機械音が目立つものでしたが、いよいよその音も聞こえず技術の進歩を感じたものです。

これまで普通の自転車と一緒に走った際は、モーター音から自分の自転車がeバイクであることを感じさせましたが、静音化することでその境目も曖昧になるような感覚がありました。

ADO Air 20 Ultra
(画像=「Car Me」より引用)

土手を下ったり上ったりするときも、面倒なギアチェンジの操作をせずとも常にベストなギアにシフトしてくれるので、自転車の変速に慣れていない人でも楽々乗れるのも良いところです。加えてカーボンベルトドライブシステムを採用しているため、一般的な自転車のようにチェーンが落ちたり、足まわりがオイルで汚れたりしないのも魅力です。

スポーツモードで走る喜びをダイレクトに

そしてスポーツモードへアシストレベルを変更すると、より力強く進んでいく感覚に。試乗日も強い向かい風が吹いていましたが、息を切らすことなく心地良い速度域で走り続けることができました。

ADO Air 20 Ultra
(画像=「Car Me」より引用)

乗ってみて感じたのが、スポーツモードに向いているのは、ヒルクライムや荷物を積載したツーリングといったシーン。初めてスポーツバイクに乗ったときの「翼の生えたような走行感」を、どんな道でもどんなシチュエーションでも感じられるのが魅力だと感じました。

普段はエコモードで十分という方も、週末のアクティビティで「スポーツモードがあって良かった」と重宝するはずです。

折りたたみすれば玄関にも置けるサイズに

ADO Air 20 Ultra
(画像=「Car Me」より引用)

Air 20 Ultraは、工具不要で簡単に折りたたみが可能です。折りたたみ方を覚えてしまえば1分もかからず、あっという間にコンパクトにできます。

折り畳んだサイズは885×510×670mm(幅×奥行き×高さ)で、玄関の片隅や室内のちょっとしたスペースに無理なく置けるサイズ感です。アパートやマンションなど、駐輪場が確保出来ない住環境でも室内に保管ができます。

ADO Air 20 Ultra
(画像=「Car Me」より引用)

さらに、折りたたんで車に積めば旅行先の足としても活躍! 「現地に着いてからちょっと移動したい」「観光地を巡りたい」ときにも、この1台があるだけで行動がグッと広がります。

安心して走れる機能も続々

他にもAir 20 Ultraは安心して走れる機能が搭載されています。以下、詳細です。

  • リアキャリア+電子ウィンカー:車道走行時も意思表示が可能
  • 油圧ブレーキ:制動性に長けたブレーキ方式
  • e-Mark IPX5 アップブレードフロントライト:1200ルーメン
  • フロントサスペンション:悪路の衝撃を和らげる
航続距離 最大100km
速度 最高速度 24km/h
折りたたみ対応 885510670mm
重量 22kg
サスペンション 油圧ロック式可変フォーク
変速 3段階自動変速
タイヤサイズ 20*1.95インチ
ペダルアシスト トルクセンサー
アシストレベル ECO:0~3段階ペダルアシスト/Sport:0~3段階ペダルアシスト
適応身長 145~200㎝
最大荷重 120kg
制動装置 TEKTRO油圧ディスクブレーキ

日常に新風を呼び込むモビリティとして

ADO Air 20 Ultra
(画像=「Car Me」より引用)

ADO Air 20 Ultraは街乗りや旅先、そして室内保管まで想定された最新式eバイクです。静かでスムーズな乗り心地、ストレスプリーナ自動変速。そして折りたためば収納場所にも困らず、旅先でも活躍する機動性。日常に新たな刺激をプラスしてくれるモビリティとなるでしょう。

ただし、eバイクにしては軽量とはいえ、22kgの車体を女性ひとりが持ち上げるには少々気合いが必要かもしれません。車に積むときは無理をせず、家族や友人と協力しましょうね。