レイズが誇る「ボルクレーシング TE37」の設計思想を、トヨタ ランドクルーザーなどのオフロードSUV向けに転化させたホイールが「TE37 Ultra LARGE P.C.D.」です。2025年4月には、これまで20インチサイズのみのラインナップだった「TE37 Ultra LARGE P.C.D.」に18インチサイズを追加。さらに、特別なカラーと意匠を纏わせた「TE37 Ultra LARGE P.C.D. Black Shadow LTD.」をリリースしました。今回は「TE37 Ultra LARGE P.C.D.」および、その限定仕様「Black Shadow LTD.」について詳しく紹介します。

「TE37」の銘を冠するオフロードホイール「TE37 Ultra LARGE P.C.D.」

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(画像=「Car Me」より引用)

1996年の登場から今なお高い評価を受け続けるボルクレーシング 「TE37」は、レイズの代名詞ともいえるホイールです。

「TE37」の強みは、レイズ独自の鍛造工法とレース現場で培ってきた設計技術によって成り立つ卓越した剛性と強度、そして軽量性にあります。

TE37 Ultra LARGE PBKK.C.D.-2
(画像=「Car Me」より引用)

これらの特性は、重い車重を支えながら路面の凹凸による強い入力にさらされるオフロードホイールにも共通する要件であり、伝統の6本スポークを受け継ぐ「TE37 Ultra LARGE P.C.D.」はボルクレーシング史上最強のオフロードホイールと呼んで差し支えないでしょう。

TE37 Ultra LARGE P.C.D.」はトヨタランドクルーザー250/300への装着を強く視野に入れて開発しており、小径サイズの追加は「ランドクルーザー300 GR SPORT」や「ランドクルーザー250 GX」など標準で18インチを履くグレードのリプレイスホイールとしての需要や、オフロード競技への使用を想定しています。

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(画像=「Car Me」より引用)

Black Shadow LTD.」には、18インチと20インチに加え、22インチサイズを設定することで選択肢をさらに広げ、ホイールカラーは「マットトランスルーセントブラック」で仕上げました。

「艶を消した半透明の黒」を意味する「マットトランスルーセントブラック」は、奥行き感と深みを併せ持つ黒です。クルマ全体の印象を引き締めつつ、光の当たり具合によってホイールの表情を変化させ、オフロードシーンにもシティユースにも映える美しさを放ちます。

色彩豊富なレギュラーモデルと、特別な黒を纏う「Black Shadow LTD.」

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(画像=「Car Me」より引用)

レギュラーモデルとなる「TE37 Ultra LARGE P.C.D.」のカラーラインナップは、「ダイヤモンドダークガンメタ」と「ブロンズアルマイト」の2色です。

なかでも「TE37」の伝統色とも言える「ブロンズアルマイト」は化学処理による皮膜着色であるため塗装に比べて定着力が高いうえ、高い表面高度によって傷がつきにくい特性も持ち合わせています。

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(画像=「Car Me」より引用)

またレギュラーモデルは以上の2色のほか、「ダッシュホワイト」や「メタリックレッド」などの全15色のオプションカラーも選択可能です。

限定仕様「Black Shadow LTD.」の「マットトランスルーセントブラック」は、ブラックのベースカラーの上に、艶消しのブラッククリアを重ねて塗装することで生まれる特別な黒です。

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(画像=「Car Me」より引用)

「Black Shadow LTD.」は細かな装飾にも手を加えており、スポーク天面には「RAYS」の刻印を追加し、レギュラーモデルの特徴であるリム外周上のライン装飾はあえて採用せず上品な印象に仕上げました。

レイズの特許技術「A.M.T.(Advanced Machining Technology)」で精巧に刻まれた各部のマシニングロゴは艶消しのクリアブラック塗装によって金属光沢がほどよく抑えられ、レギュラーモデルと同じ形状のホイールであっても、まったく異なる印象を受けることでしょう。

ランクルやハイラックス、トライトンの性能を引き出す妥協なきオフロードホイール

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(画像=「Car Me」より引用)

「TE37 Ultra LARGE P.C.D.」は18インチ/20インチサイズをカバーし、限定仕様の「Black Shadow LTD.」は、18インチ/20インチ/22インチサイズをラインナップします。

適合はトヨタ ランドクルーザー300/250をはじめ、トヨタ ハイラックス、三菱 トライトンなどで採用される6穴P.C.D.139.7mm規格に豊富なリム幅とインセット値を設定。もっとも深いコンケイブデザインを特徴とする22インチは、リム幅9Jサイズにインセット値+20と+45の2サイズを用意しました。

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(画像=「Car Me」より引用)

加えて、ランドクルーザー100系/200系/70系向け5穴P.C.D.150mm規格として、20インチ×9.5J+55の1サイズを用意しています。

新規追加となる22インチサイズはもちろん、「TE37 Ultra LARGE P.C.D.」は単にオンロード向けホイールである「TE37 Ultra」をオフロードSUV向けに仕様変更しただけのモデルではありません。

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(画像=「Car Me」より引用)

すべての「TE37 Ultra LARGE P.C.D.」は、オフロードホイールとして一から設計し直されています。

その理由は、ただ取り付けられるように手直しをしただけではデザインバランスはもちろん、強度や剛性といった性能も十分に発揮できないためです。

妥協のないこだわりによってこそ真のパフォーマンスが生まれます。レイズのホイールはすべてこのようにして作られています。