乾汽船、今後は米ファンドの投資対象に
もう一つ、米国勢で目を引いたのが乾汽船の株式を新規取得したミリ・キャピタル・マネジメント。買い増しの変更報告書も2度提出し、保有割合を7.34%とした。
乾汽船は外航海運を主力とし、不動産賃貸事業も幅広く手がける。同社は2019年から数年間、当時筆頭株主だった国内投資会社のアルファレオホールディングスと経営権をめぐる激しい紛争に巻き込まれ、法定闘争の末に相手を退けた。

(画像=乾汽船が本社をビル(東京都中央区)、「M&A Online」より引用)
英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズ(AVI)は接着剤大手のコニシについて、保有割合を5.01%からゼロとした。コニシが7月末に実施した自己株取得に応じた。AVIによるコニシ株式の新規保有は2023年1月に判明したが、今回、幕引きとなった。
一方、国内勢は比較的動意に乏しかった。その中で、ストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)は7月に5%超を新規保有したオリエントコーポレーション株式について、買い増しを進めて保有割合を7.28%に高めた。

(画像=「M&A Online」より引用)
文:M&A Online