外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年11月18日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也

目次

▼17日(月)の為替相場
(1):日本GDP 6四半期ぶりにマイナス成長
(2):高市首相、日銀総裁と会談へ
(3):NY連銀製造業景気指数 予想を上回る
(4):米政府機関閉鎖解除後初の政府系経済指標
(5):FRB高官発言

▼17日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:上値余地拡大/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

17日(月)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
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期間:17日(月)午前7時00分~18日(火)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日本GDP 6四半期ぶりにマイナス成長

日本7-9月期国内総生産(GDP)・一時速報は前期比年率-1.8%と市場予想(-2.4%)を上回ったものの、6四半期ぶりのマイナス成長となった。4月の法改正前に駆け込みで着工が急増した住宅投資がその反動で大幅に減少したほか、米国の関税措置の影響を受けた輸出が減少したことが全体を押し下げた。また、物価高の影響で個人消費の伸びは縮小した。

(2):高市首相、日銀総裁と会談へ

高市首相が植田日銀総裁と18日の午後3時半から会談すると首相官邸が明らかにした。高市首相が日銀の早期利上げに慎重な姿勢を示すとの憶測が広がると円売りが先行した。その後、ドル/円は約9カ月ぶりとなる155.30円台まで上昇し、ユーロ/円はユーロが導入された1999年以来初となる180.00円台まで上昇する場面も見られた。

(3):NY連銀製造業景気指数 予想を上回る

米11月NY連銀製造業景気指数は18.7と市場予想(5.8)や前月(10.7)を大きく上回り、1年ぶりの高水準となった。新規受注が1年3カ月ぶり、出荷が1年ぶりの高水準に上昇した。

(4):米政府機関閉鎖解除後初の政府系経済指標

米商務省の米国国勢調査局は8月建設支出を発表。年率換算で前月比+0.2%と市場予想(-0.1%)を上回った。米政府機関閉鎖解除後に初めて発表された政府系の経済指標となった。

(5):FRB高官発言

米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は「利下げ継続の論拠」と題した講演を開催。自身の関心は労働市場にあることを示し、「労働市場は依然として弱く、失速寸前の状態」であることから12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で25bp(0.25%ポイント)の金利引き下げを支持する考えを示した。一方、これより前にジェファーソンFRB副議長は「インフレの上振れリスクがやや低下する一方、雇用の下振れリスクが高まっている」との懸念を示しつつも、「金利が中立水準に近付きつつあることを踏まえると、金融当局として慎重な対応が求められる」との見解を改めて示した。