主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年1月29日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
目次
▼28日(水)の為替相場
(1):豪CPI伸びが加速
(2):好調な日本40年債入札
(3):ユーロ高けん制発言
(4):米財務長官 「絶対にしていない」
(5):FOMC 金利据え置き
(6):FRB議長会見
▼28日(水)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:152円台は押し目買いのポイント/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
28日(水)の為替相場
期間:28日(水)午前7時10分~29日(木)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪CPI伸びが加速
豪12月消費者物価指数(CPI)は前年比+3.8%と市場予想(+3.6%)以上に前月(+3.4%)から伸びが加速。コアCPIにあたる同CPIトリム平均は+3.3%と市場予想通りに前月(+3.2%)から伸びが加速した。豪中銀(RBA)が重視する10-12月期CPIトリム平均は+3.4%と予想(+3.3%)以上に前期(+3.0%)から伸びが加速していた。なお、今回から四半期CPIは同期間の月次CPIの平均値となることが同時に発表された。これにより豪10-12月期CPIは+3.7%(10月+3.8%、11月+3.4%、12月+3.8%)となった。
(2):好調な日本40年債入札
日本40年債入札は応札倍率が2025年3月以来の高水準となる2.76倍だった。40年債は財政拡張への懸念から20日に利回りが過去最高となる4.215%まで急騰しており、今回の入札も「不調」になる可能性があると警戒されていた。
(3):ユーロ高けん制発言
オーストリア中銀のコッハー総裁はFT紙のインタビューで「現状ではECB(欧州中銀)の金利変更は不要」としつつ、「ユーロ高が続けば行動が必要」と発言し、急速なユーロ高をけん制した。その後、ビルロワドガロー仏中銀総裁は「ユーロ圏の中央銀行には為替レート目標はない」としつつ、「ユーロの動向がインフレに与える影響を注視している」とし、「今後数カ月の金融政策や金利決定を導く要因の一つだ」との見解を示した。
(4):米財務長官 「絶対にしていない」
ベッセント米財務長官は、CNBCとのインタビューでドル/円への介入について「絶対にしていない」と発言。また、ドル売り円買い介入の可能性については、「米国は常に強いドル政策を堅持している」「介入の憶測についてコメントしない」と語った。
(5):FOMC 金利据え置き
米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を3.50-3.75%に据え置いた。声明では、「雇用の伸びは低いままで、失業率は安定化の兆しをいくらか示している」と指摘し、過去3回の声明にあった「雇用に対する下振れリスクが高まったと判断している」という文言が削除された。据え置きは10人のメンバーの賛成による決定で、ミラン理事とウォラー理事はそれぞれ25bp(0.25%ポイント)利下げを主張し反対票を投じたことが明らかになった。
(6):FRB議長会見
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はFOMC後の会見で「経済活動の見通しは前回の会合後に明らかに改善しており、これは時間の経過とともに労働需要や雇用に影響を与えるはずだ」と述べ、「失業率には安定化の兆候が見られる」との認識を示した。また、「次の利下げがいつになるのか、あるいは次回の会合で金利を引き下げるのかについて、明確な判断基準を示そうとしてはいない」とした上で、「入手するデータや変化する見通しなどを考慮しながら会合ごとに判断していく上で、われわれは良い位置にある」と述べた。