主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年6月8日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼5日(金)の為替相場
(1):日本実質賃金 4カ月連続でプラス
(2):ユーロ圏GDP マイナス成長へ下方修正
(3):非農業部門雇用者数 予想を上回る
(4):イラン軍事顧問「そのような会談は実現しない」
▼5日(金)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:急速な円安進行の可能性は低い/ ▼注目の経済指標・イベント
5日(金)の為替相場
期間:5日(金)午前6時10分~6日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日本実質賃金 4カ月連続でプラス
日本4月毎月勤労統計調査で現金給与総額は前年比+3.5%と市場予想(+3.1%)を上回る伸びとなった。これによって物価変動の影響を除いた実質賃金は前年比+1.9%と4カ月連続でプラスとなった。政府のガソリン代補助などが物価の伸びを抑えた。
(2):ユーロ圏GDP マイナス成長へ下方修正
ユーロ圏1-3月期域内総生産(GDP)・確定値は前期比-0.2%と速報値及び改定値の+0.1%からマイナス成長へと下方修正された。インフレの高止まりや中東情勢などの影響による景気の減速感が浮き彫りとなった。
(3):非農業部門雇用者数 予想を上回る
米5月雇用統計は非農業部門雇用者数が17.2万人増と市場予想(8.8万人増)を上回った。前2カ月分が合計9.3万人上方修正されたこともあって、3カ月平均の増加幅は4月時点の7.9万人から18.8万人に拡大した。5月失業率は予想通りに4月から横ばいの4.3%で、労働参加率も横ばいの61.8%だった。同平均時給は前年比+3.4%と予想通りに4月の+3.6%から伸びが鈍化した。その後、クリーブランド連銀のハマック総裁は、雇用統計について「失業率が4.3%にあることは、自身が考える完全雇用の水準とほぼ一致している」と述べた一方で、物価を巡る状況は異なっており「高水準にあるインフレはさらに上昇している」と指摘。その上で「こうした傾向が続けば、近く行動を起こすことが適切になる可能性がある」との見解を示した。
(4):イラン軍事顧問「そのような会談は実現しない」
イランの最高指導者モジタバ師の軍事顧問であるレザイ氏がCNNのインタビューで、モジタバ師と米国のトランプ大統領との会談の可能性について、「そのような会談は実現しない」と述べた。 レザイ氏は「和平合意の実現は米国が凍結しているイラン資産240億ドルの解除に同意するかどうかにかかっている」と主張。「ボールはトランプ大統領側にある」と述べ、今後の進展は米国の対応次第だとの認識を示した。一方、トランプ大統領は、米軍がイランの軍事能力を「完全に破壊した」「事実上、指導部を失った状態だ」と述べた。また、「イランとの交渉は大きな成果を上げている」「イランが核兵器を保有できる状況にない」とも語った。