主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年6月26日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
目次
▼25日(木)の為替相場
(1):田村日銀審議委員が利上げ余地示唆
(2):豪雇用回復
(3):米消費支出物価指数、約3年ぶりの高水準
(4):NY連銀総裁、FRBの金融政策は「適切」
▼25日(木)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:当局と市場の神経戦継続
/ ▼注目の経済指標・イベント
25日(木)の為替相場
期間:24日(水)午前6時10分~25日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):田村日銀審議委員が利上げ余地示唆
日銀の田村審議委員は、景気を熱しも冷ましもしない中立金利について「2%前後の領域にあるのではないか」との見解を示した上で「2%の中立金利の水準まで数カ月に一度のペースで0.25%ずつ利上げしていくことを基本線としてイメージする」と述べた。また、「物価上振れリスクが顕在化する確度が高まった場合には、利上げの頻度や利上げ幅といったペースを躊躇なく加速する」と主張。「物価の上昇を和らげることがその後の需要の減少、景気の下振れを抑制することにつながる」との認識を示した。
(2):豪雇用回復
豪5月雇用統計は、新規雇用者数が4.03万人増と市場予想(3.25万人増)を上回り、失業率は予想通りに4.4%に低下した(前回4.5%)。ただ、新規雇用者数は前回4月分が1.86万人減から4.07万人減に下方修正された。
(3):米消費支出物価指数、約3年ぶりの高水準
米5月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)は前年比+4.1%と予想通りに2023年4月以来の高い伸びとなった。食品とエネルギーを除いたコアPCEデフレーターも前年比+3.4%で予想通りに2023年10月以来の伸びだった。同時刻に発表された米新規失業保険申請件数は21.5万件と市場予想(22.5万件)を下回り、前週から1.2万件減少。また、米1-3月期国内総生産(GDP)・確定値は前期比年率+2.1%に上方修正された(改定値:+1.6%)。
(4):NY連銀総裁、FRBの金融政策は「適切」
NY連銀のウイリアムズ総裁は「米連邦準備制度理事会(FRB)の長期目標である2%を大きく上回っている」として「インフレ率を持続的に2%へ戻すことが不可欠だ」と述べた。その上で、現在の金融政策はインフレ率を目標に戻す上で「適切な位置にある」との見解を示した。また、物価圧力は関税などの影響が一巡することで「今後、数四半期」で和らぐはずだとの見通しを示した。