本記事は、河田 真誠氏の著書『質問の魔力「よい質問」がすべてを解決する』(アスコム)の中から一部を抜粋・編集しています。

質問の魔力「よい質問」がすべてを解決する
(画像=Arch_&_Human_Studio_stock.adobe.com)

自分でコントロールできる質問をする

こんな相談を受けることがあります。
「チームメンバーで何度も同じことを言っているんですが、全然変わらない人がいます。本人には『何で同じことを何度も言わせるのか?』と質問をしているんですが、変わる気配がありません。どうしたら相手を変えることができるでしょうか」

「相手を変えたい」という話、よく聞きます。
そんな相談を受けたときは、こう回答するようにしています。
「『何で?』ではなく、『どうしたら』に質問を変えていってください」と。
「何で?」という質問は、相手を非難しているようにも聞こえる質問です。また、同じ失敗を繰り返す人からしたら、なぜ自分が失敗を繰り返してしまうかわかっていないこともよくあります。つまり相手に「何で?」と聞いても、答えを相手もわかっていないので、改善するのが難しいのです。

一方で「どうしたら」に質問を変えるとどうでしょうか。相手は自分に矢印を向けて考えやすくなります。また、質問をしているほうが相手に寄り添い一緒に「どうしたら改善できるか」を考えることができれば、より結果につながりやすくなるはずです。
気をつけたいのは相手をコントロールしようとしないことです。質問をコントロールの道具にしてしまうと関係が崩れる可能性があります。

質問の魔力「よい質問」がすべてを解決する
(イラスト:佐久間茜)

ポイントは「自分でコントロールできるものに視点を向けて質問をする」ということです。これを「自分矢印の質問」と呼んでいます。

他人の気持ちをコントロールすることはできないし、自分についても、変えにくいこともたくさんあります。
「変えられないこと」「変えるのが難しいこと」に意識を向けていくと、どんどん苦しくなってしまいます。

一方で、自分の行動であれば、自分でコントロールできます。
だから「自分矢印の質問」なのです。

仕事で、つい「あの人が……」「会社が……」「お客様が……」「上司が……」と、何かうまくいかないときは「誰か」のせいにしがちです。
でも、それでは何も変わりません。他人をコントロールすることは難しいからです。

そんなときは「私にできることは何だろう?」と「自分矢印の質問」を立てる。すると、今自分にできることが見えてくるはずです。

質問の魔力「よい質問」がすべてを解決する
(イラスト:佐久間茜)
質問の魔力「よい質問」がすべてを解決する
河田 真誠(かわだ・しんせい)
質問だけで経営、マネジメント、キャリアアップをはじめとしたビジネスにまつわるあらゆる問題を解決し、理想の未来に導いていく質問の専門家。一方的に知識や技術を教えるのではなく、質問をすることで自らの内側にある答えを引き出していくスタイルが分かりやすく、実践的であると評判を呼ぶ。コンサルタントや研修講師として、メーカー、ホテル、飲食店、エステ、アパレル、製造業など、多種多様な業界・業種の業績アップ、業務改善に貢献。
そのほかにも、働き方、夢の叶え方、生き方などの講演やイベントを通じて、延べ10万人以上の人生に影響を与えてきた。高野山での僧侶との出会いをきっかけに仏教を学び、自身も仏道に入る。自身が考案した質問のノウハウを広めるべく、質問を使ったコンサルタントの育成や、起業家支援、ビジネスモデルのプロデュースにも力を入れている。
主な著書に『君を一生ささえる「自信」をつくる本』(アスコム)、『売らずに売れる技術』(ワン・パブリッシング)、『革新的な会社の質問力』(日経BP)、『人生、このままでいいの?』(CEメディアハウス)などがある。

※画像をクリックするとAmazonに飛びます。
ZUU online library
(※画像をクリックするとZUU online libraryに飛びます)