安藤ハザマなど3社、シンガポール社を買収
海外企業の買収は4件。このうち3件はシンガポール企業が対象で、いずれも東南アジアでの事業基盤を確保するのが目的だ。
安藤ハザマは事務所・商業施設の改修工事に強みを持つ現地建設会社のQXYリソーシズを子会社化した。
また、浅沼組は塗装工事会社のT3インターナショナル、足場設計・施工のダイサンは石油化学プラントなどの配管工事を手がけるペンギン・エンジニアリング&コンストラクションをそれぞれ傘下に収めた。
一方、大林組は860億円を投じて、オーストラリア、英国、カナダで建設事業を展開する同業大手の英国マルチプレックス・グローバルの買収を決めた。オーストラリア、英国の建設市場に本格参入するとともに、カナダでの事業強化を狙いとする。
マルチプレックスはオーストラリアを主力地盤とし、同国の建設会社としてトップクラスという。
建設投資は30年ぶりに80兆円台だが…
2026年度の国内建設投資は前年度比6.3%増の83兆2000億円が見込まれている。80兆円台は30年ぶりで、国土強靭化や都心部での大規模再開発などに伴う建設ラッシュが背景にある。
ただ、近年の資材価格や人件費の上昇が金額を押し上げており、物価変動の影響を除いた実質値では2.4%増にとどまる。
資材高騰と労働力不足の常態化のダブルパンチが建設現場を直撃する中で、専門工事の分野を中心にM&Aによる攻防戦がここへきて一層高まっている。
文:M&A Online