シリコンスタジオ ― Silicon Studio ―

ゲームソフトの開発や3D映像技術で事業を展開するシリコンスタジオ <3907> が2月23日、東証マザーズに新規上場した。3次元映像を再生する際に用いられるレンダリング技術などを生かし、新たな価値の創造を図る。

同社はもともと、2000年1月に2次元画像処理で有名な米 Silicon Graphics Inc. の日本法人(日本SGI)の関連会社として設立。元日本SGIの社員がベースとなりリアルタイムグラフィックの事業を展開し、ゲーム用ソフトのミドルウェア開発やコンテンツクリエーターの人材派遣事にも事業を拡大してきた経緯がある。2008年にはゲームコンテンツの開発もスタートし、「Mobage」でのゲームを次々に展開してきた。さらに、最近では、Apple や Andoroid OS でのアプリも提供を開始している。

今回のマザーズ上場にあたっての公募価格は4900円で公開株式数は63万2500株。初値予想としては8400円が見込まれていたが、公募価格の2倍を上回る9900円で最初の取り引きが成立。13時半の時点で、初値から1万1400円まで値上がりしている。

株式公開前となる、同社の2014年実績(11月決算)では、売上高80億5600万円(前年同期比10.9%増)、経常利益8億3200万円(前年同期比47.3%増)であった。任天堂も苦戦しているゲーム業界は非常に競争が激しいが、最新の3D映像技術などを駆使し、デジタルエンターテイメント分野で、スマートフォンやタブレットでのプラットフォームを中心に今後の拡大に期待が持てそうだ。

(ZUU online)