6.JVCケンウッド <6632>

JVCケンウッドは、デンソー <6902> のレーザーセンサと組み合わせた監視カメラシステムを構築していることから、自動運転車への採用が期待されている。レーザーセンサは人や動物などを高精度に見分けることができるだけでなく、対象物が移動した際に追いかけながら検知することもできるため、自動運転には欠かせないデバイスとなる。前述のZMPへの株主としての投資にも注目が集まる存在。

7.アイサンテクノロジー <4667>

アイサンテクノロジーはZMPや名古屋大学と連携し、名古屋で自動運転の公道実証実験を今年度中にも実施すると発表したことで注目を集めた。同社は自動運転や安全運転支援の研究開発に向けた、高精度地図などを提供しており「位置を正確に測る」技術を得意としている。特に車載型の移動式高精度3次元計測システムMMSは、走行しながら建物・道路の形状・標識・ガードレール・路面文字・マンホール等の道路周辺の3次元位置情報を、高精度で効率的に測定できるのが特徴。

8.ルネサスエレクトロニクス <6723>

ルネサスは車載用マイコンで世界トップシェアを誇る企業で、昨年11月に自動運転向けのマイコンを正式発表している。渋滞時の自動追随システムも発表しており、クルマのセーフティを確保するため、様々な用途で使えるマイコンとして多角的な利用が期待されている。自動運転車では、1台当たりの半導体個数が大幅に増加するためメリットは大きく、産業革新機構の保有株の行方など、業界再編の動きも含めて注目されている。

9.ドーン <2303>

ドーンは、地理情報システム構築ソフトの専門メーカーであり、クラウドベースでサービスを提供してくれることから、自動運転への利用が期待される銘柄となっている。

10.ソニー <6758>

ソニーはイメージセンサのトップシェアを誇る企業として、最近業績を回復しており注目されている。自動車が走行中に周囲の状況を確認する「目」に当たるカメラ用の画像センサとして、同社の製品の利用拡大が見込まれるため、自動運転車銘柄として期待が集まっている。

このほかにも、今後数多くの自動運転車関連銘柄の登場も予測されており、国内企業が大きく活性化するきっかけになると期待が集まっている。(ZUU online 編集部)