西武ホールディングス <9024> は 3 月 25 日、同社の連結子会社である西武鉄道が保有する同社の池袋旧本社ビルの建替え計画について発表した。同計画は 2014 年6月に発表した基本方針に基づいて検討を進めてきていた。

本事業では池袋旧本社ビル敷地に加え、西武鉄道池袋線の線路上空と同社所有地の線路西側の用地を活用し、低層部分に商業施設を配した地下2階・地上18階、延床面積約5万平米のオフィスビルを建設する。総貸室面積では池袋エリアでトップクラスとなり、オフィスフロアの基準階貸室面積は約 2100平方メートル (約 640 坪)となる。さらに、免震構造の採用やBCP面への配慮をおこなうなど 防災性の向上をはかるほか、防災備蓄倉庫の設置や帰宅困難者への対応など、地域への貢献も図る。 また、豊島区が構想中の池袋駅東西連絡通路(東西デッキ)と本計画ビル内のデッキが将来接続された際には、池袋駅から南池袋方面への歩行者ネットワークが強化され、地域の賑わいを創出する役割も期待される。

同グループは、「西武グループ長期戦略」ならびに「西武グループ中期事業計画( 2015 年~ 2017 年度)」で、不動産事業を「企業価値向上の鍵」と位置付け、グループ保有不動産の有効活用などにより、潜在的な収益力を顕在化させることで、グループ企業価値の向上を目指している。 本事業についても、首都圏有数かつ西武鉄道最大のターミナル駅であり、同社沿線の最重要エリアでもある池袋において旧本社ビルを賃貸オフィスビルに建替えることで、不動産事業の収益力の向上および保有不動産のポートフォリオのさらなる適正化が見込める。(ZUU online 編集部)

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