IOT
(写真=NTTコミュニケーションズ HP)

日本電信電話株式会社(NTT) <9432> 傘下のNTTコミュニケーションズ株式会社と株式会社大林組 <1802> は4月から、着衣型のセンサーを使って建設現場作業員の体調管理を図るシステムについて、実証実験を始める。気温上昇などによる現場作業員の熱ストレスを可視化することで、事故防止などに役立てる。IoT(Internet of Things)を活用した取り組みの一つで、より安全で合理的な作業環境の実現を目指す。

近年、熱中症による事故が増加する中、特に建設現場では夏の屋外作業など作業環境が厳しい。また、作業員の高齢化も進んでおり、事故防止の観点からも作業員の体調管理や安全管理が求められている。大林組では熱中症を予防するため、暑さ指数(WBGT)を計測して管理しているが、個々の作業員で体力や体調が異なることから熱中症事故の根絶は難しいという。

実証実験では、着るだけで生体情報の連続計測ができる機能素材「hitoe」を活用。これまでの取り組みで、作業中の作業員の心拍数など、長時間にわたるバイタルデータをモニタリングすることに成功している。今後の実験では、複数の作業員を同時にモニタリングするほか、バイタルデータの解析、リアルタイムでの通知、などに取り組むという。

NTTコミュニケーションズが独自に開発したクラウドベースの安全管理システムを利用。このシステムでは、熱ストレス推定や疲労推定、リラックス度推定などさまざまな分析・通知が低コストで可能という。大林組の安全管理手法と合わせて検証し、操作性、使いやすさなどを確認。より安全で合理的な管理体制づくりにつなげていく。(ZUU online 編集部)

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