3月18日、経済産業省と東証から平成26年度が、今年で3年目となる「なでしこ銘柄」について40社を発表し話題となった。果たしてこのなでしこ銘柄は株価上昇に影響を与えるものとなるのか、選定企業を紹介するとともにその動きを検証してみる。


そもそもなでしこ銘柄とは

なでしこ銘柄は、女性活躍推進に優れた企業を選定・発表する事業として、平成 24 年度から経済産業省と東京証券取引所の共同企画により毎年度実施しているもので、今回が3回目にあたる。

少子高齢化が急速に進むなか、女性の活躍推進は就労人口の維持というだけでなく、企業の経営戦略として競争力を高めるという点でも期待されるようになっている。

また、企業に対する投資や融資の判断側面でも、女性活躍の状況が重視されるようになってきている。 政府は女性の活躍推進を成長戦略の中核と位置付けているため、なでしこ銘柄を選定することで企業の魅力をアピールし、当該企業に対する投資を一層促進することを狙いとしているのだ。