クックパッド
​(写真=クックパッド HPより)

クックパッド <2193> とイーブックイニシアティブジャパン <3658> は資本業務提携契約を締結し、あわせてイーブックイニシアティブジャパンがクックパッドに対して第三者割当増資をすることを発表した。クックパッドはイーブックイニシアティブジャパンの普通株式534,400株を引き受け、発行済株式総数に対して10.00%の割合の割合となる。本第三者増資実施後は議決権割合10.39%を保有する筆頭株主となる。また、クックパッド代表執行役である穐田誉輝氏をイーブックイニシアティブジャパンの社外取締役に選任する。

今回の資本業務提携により、イーブックイニシアティブジャパンの電子書籍における豊富な知見、及び作者・出版社との良好なリレーション、クックパッドが持つ優れたマーケティング・ノウハウ、マグネットが持つ新しい制作・配信システムを有 機的に結び付けることで、電子書籍を愛読している既存ユーザー層へのさらなる利便性の向上、及び新規ユーザー層の取り込み強化を図る。

イーブックイニシアティブジャパンは、平成12年よりコミックを中心に小説、雑誌、ビジネス書などの品揃えを有するインターネット上 の書店「eBookJapan」を運営している。今後、電子書籍ユーザーのさらなる拡大・多様化が見込まれる中で、女性を中心としたライトユーザーを惹きつけるマーケティング手法、ユーザーの嗜好や読書環境に合わせて最適なコンテンツを提供するノウハウ、作家と読者、読者同士のコミュニティ形成を可能にするプラットフォーム、等の確保・構築が課題となっていた。

一方、クックパッドは、20〜40代の女性を中心にのべ月間利用者数5000万人以上の料理レシピサイト「クックパッド」を運営し、女性を中心とした利用者に向けたコンテンツ提供、コミュニティ形成における豊富なノウハウを有している。電子書籍分野においては、子会社であるマグネットを通じて、漫画家・作家向けの新しい制作・配信システムの構築を手掛けているが、電子書籍ビジネスにおける各種知見の蓄積等が課題となっていた。

クックパッドは、生活雑誌「暮しの手帖」(暮しの手帖社)の編集長を9年間務めた松浦弥太郎氏を招聘、4月1日付で入社している。今回の第三者割当増資引き受けは、松浦弥太郎氏の獲得に続く電子書籍分野強化の一手と言えそうだ。(ZUU online 編集部)

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