鍵を握るのは「総合電機」メーカーとしての「選択と集中」のバランス

三菱電機は今後もバランスよく稼ぎ続け、売上高5兆円を達成していくのだろうか。

これから売上高で1兆円の上乗せをねらうには、海外での稼ぎをこれまで以上に増やしていく必要がある。ビルシステム事業ではすでに国内トップメーカーであり、新興国へも積極的に進出中。実は中国では、ナンバーワンブランドとして認知度も高まっている。また、宇宙分野へも積極的に乗り出しており、トルコの国営衛星通信会社から通信衛星を受注している。また、日本の衛星メーカーとして、初めてカタールから人工衛星を受注するなど好調だ。宇宙事業は、今後も成長が見込める分野である。高い技術力を求められるだけに、総合電機会社としての力の見せ所でもある。

総合電機メーカーである三菱電機は、今後「総合」の名をどこまで絞り、「集中と選択」をどこまで徹底できるのか。そのバランスをうまくとることができれば、5兆円企業への飛躍は決して遠くはないだろう。(ZUU online 編集部)