今まで、様々な経営者やその家族の方々に英会話をお教えしました。 しかし、今回は、生徒さんではなく、個人的な知人で、2度倒産して、再起された方にお話を伺いました。

「倒産」の定義
ここでは、自己破産等の法的定義に拘らず、継続的に富を生んでいた事業を、何らかの理由で閉鎖し、生活に困窮するなど、一般論としての倒産をここでの「倒産」と呼びます。

再起は偶然か?


かつて億万長者だったものの倒産。 その後再起して、再び億万長者になった例として、最近ではロバート・キヨサキ氏や与沢翼氏などが挙げられます。

また、小松克巳という方がいらっしゃいます。 元々は、建築関係会社を複数経営されていましたが、詐欺により倒産。 一文無しになり、失意のうちにご実家に帰られると、そこには脳梗塞により酷い肩こりに苦しむお父上がいらっしゃいました。 お父上を助けるために、肩こり解消の道具「コラントッテ」を作られ、それが元で、また億万長者に返り咲いた、とのことです。

なるほど、ここまでくると、なんだか、「億万長者になる」ということ自体が、特殊な才能と運に恵まれた人達の「独占市場」のようにさえおもえます。 何か変わった事をされたのか? 何か変わったマインドや哲学をお持ちなのか? それとも、単に運が良いだけか?

ロバート・キヨサキ氏は「ネットワークビジネス」、与沢翼氏は「アフィリエイト」、小松克巳氏は「肩凝り」、と復活した方々のビジネス自体は、皆「既存」のビジネスです。

そして、皆さんが「信頼」「マインド」「レバレッジ」「真摯に」「努力」「誠意」等々を述べられます。 それはそれで大事なのでしょう。 しかし、それは多くの人達が実行しています。

「成功→一文無し→成功」を経験した人達のみが知り得る「具体的な法則」があるに違いない…
そう思えてならなかったのです。

そこで、今回は、私の直接の知り合いで、億万長者だったにもかかわらず、2度破産し、現在は不動産業で成功されている方がいます。 この方に、イニシャル(CK)のみ出すことを条件にインタビューをすることにしました。

2度の「無意識」

CK「私が20代後半の時、不動産が大幅下落したとき、不動産を買い漁りました。 親の遺産を元手にしたのです。 ちょっと値が上がると売る。 こんな事を繰り返して、一時はカナリ儲けました。 正直、愛人も複数いて、家庭や仕事より、女や酒に時間にかけたこともありました…」

どうやって、その不動産業を手放すようになったんですか?

CK「不動産が暴落したんです。 元々、不動産を買う、というのは、お金がかかるものなので、現金は意外と少なく、暴落した分を補充する体力がなかったのです。 倒産後、妻子は私の元を去り、私はトイレ無しのアパートに引っ越しました。」

それから、どのようにして、再起されたのですか?

CK「アパレル業を始めました。 以前のお客にデザイナーがいて、その人から誘われたのです。 私は営業担当で、店舗・製造工場・小売店探しなど、全て不動産時代のコネで始めました。 カナリ儲かりましたし、純利益はデザイナーと折半しました。」

以前の人脈が活かされたのですね。 その後、どうなったのですか?

CK「デザインの珍しさに始めは売れたものの、その後はダメでした。 借金だけ残り、また破産しました。 死も考えました。」

生きて下さって良かったです! それから、どうなったんですか?

CK「また、風呂無しアパートに戻りました。 一応資格があるので、不動産店に就職しました。 この頃になると、酒も外食すらも断ち、仕事が終わると、一直線に帰宅して、勉強しました。」

なるほど…何の勉強をされていたんですか?