成功の法則

CK「経営の勉強です。　といっても、大量の本を読み、それをまとめる、というだけです。　私にとってのバイブルは、セス・ゴーディン（Seth Godin）氏の本です。　本にはこんなことが書かれていました。 『成功には3段階ある。　1段階目はファンを作る。　2段階目は流行好きを集める。　3段階目は大衆に広げる。』 というものです。　大変なショックでした。」

しかし、CKさんは、かつて2度も成功されている。　この『3段階』は経験されなかったんですか？

CK「経験はしてたんですね、知らないうちに。　最も重要なのは、これを『意識するかどうか』です。　考えみると、不動産業やアパレル業を始めたとき、私の仕事振りに魅力を感じた『ファン』がいました。　その方々のお陰で、『流行好き』が飛びついてきました。　1段階目と2段階目を『無意識』におこなっていたのです。」

私の相槌を制止するかのように、CKさんは続けました。

CK「しかし、『無意識』にやっていたので、そのうち流行好きにアピールすることばかりやり、ファンをないがしろにしていたのです。　『流行好き』は他所に移りがちです。　こうして、私はファンを失くし、必然的にビジネスを潰したのです。」

では、現在、経営されている不動産業は、どのように始められたのですか？

「このことを知ると、いても立ってもいられない。　気がつけば、もう50代目前。　準備の後、退職し、自分の不動産業を始めました。　そして、まずは『ファン層』を作るために、価値あるものを意識的に提供することにしました。　そして、『流行好き』を集めるために、新企画をファンやネット等を通じて広げることにしました。　私が再起業して、おこなった事は、この2つです。　いくつかの地域でやっていますが、規模はともかく、サービスと信頼は徹底しているとおもいます。　退職した先の不動産屋の規模は超えましたが。

ファン作り、流行、そして大衆

以上記載の会話以外にも、色んな話を伺いました。　それを含めてCKさんから学んだこと。

それは、 第1段階として、「あなた」という人間に魅力を感じてもらわねばならない。　そのためには、常にファンを大事にし、奉仕する。　常に高価値を提供する。

「ファン」とはお客様、従業員、そしてあらゆる関係者のこと。　関係者や従業員をないがしろにすれば、「あなた」は嫌われる。　「あなた」が好かれること自体が財産。

第2段階は、同時に、「流行好き」も意識することが大事。　そのためには新しい物や高価値を提供する。　この両段階を強固にすると、3段階目の『大衆』が興味を持つようになる。

最後にCKさんは、僕におっしゃいました。

「例えば、イイカワさんのケースなら、『ファン』に英語を話せるようにしてますよね！　意識的にそれを『流行好き』に伝えてください。」

思わず冷や汗をかきました！ 相手に提供できる高価値を、私自身が持たねばならない 。　私のことを一言だけ言及されたとき、「僕ももっと価値を上げなきゃ！」と再認識したのです。

BY  飯川慶

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