2.収益物件の先行指標は金利

収益物件の場合は、投資家が一番気にするのは利回りである。利回りとなると、取引件数よりは、むしろ金利の方が重要視される。不動産の利回りは金利(10年国債利回りなど)に不動産のリスクプレミアムを加味した値で決定される。そのため金利が上昇すれば投資家の要求する利回りは上昇し、金利が下落すれば投資家の要求する利回りは下落する。

ここで利回りが低くなると、収益物件の価格は上昇する。収益物件で重視される収益価格は、「収益価格=純収益÷利回り」の関係にあるからだ。このように考えると、収益物件の先行指標は金利と言える。金利が下落すると、収益物件の価格がそのうち上昇してくる。


取引件数と金利が重要

以上、不動産の価格の先行指標を見てきた。更地であれば取引件数が影響し、借家人が居付きの収益物件であれば金利が影響してくる。両者は相互に影響も与えているため、金利が下がっても更地価格は上昇する。キャピタルゲインを狙うのであれば、取引件数と金利の2つの動きに着目していくことが良さそうだ。(ZUU online 編集部)

【関連記事】
世界「ブランド価値」ランキングTOP100 日本から選ばれた5社とは?
日本人大富豪ランキング トップ20の顔ぶれはこれだ!
日経新聞・四季報などがネット上で全て閲覧可!?その意外な方法とは
5月の企業物価、増税影響除き前年比2.0%下落
10万円以下でも買える?2015年の目玉LINE株を上場前に買う2つの方法