2015_BrandZ_Top100_Infographic (資料提供:WPP)


1位はGoogleを抜いてAppleに

現在、「ブランド力」は企業の業績にとって最も重要な事項の一つといえるだろう。世界で最もブランド力がある企業はどこになるのだろうか。ちょうど「ブランド価値ランキングトップ100」の2015年版の結果が出たのでお伝えしよう。

このレポートは”BrandZ”という名前で、イギリスの大手広告会社であるWPPがグループ内のマーケティングやブランディングの会社ミルウォード・ブラウンへ調査を委託したもの。BrandZは毎年1度発表が行われ、今年で10年を数える。ここ10年の間に、ブランド価値を総合すると3.3兆ドルとなり、10年前に比べて126%の増加を見せ、今年だけで14%も上昇した。

今年のトップはApple。2470億ドルで、昨年比67%の成長を見せ、昨年1位だったGoogleを抜き、世界で最もブランド価値の高い社名となった。

カリフォルニアのクパティーノが拠点のAppleは2013年、2012年と2011年の1位だったが、昨年Googleに抜かれ、2位に転落した。アップル・ウォッチは今年確かに話題を作りはしたが、本当にブランドの価値を後押したのは2015年のiPhone 6だった。

「Appleがブランド価値を上げたのは、iPhone 6の発表とデモンスとレーション、そしてその後も消費者に向けてイノベーションと利便性向上のコミットメントを続けたことによるものです」と、ミルウォード・ブラウン・フェルメールのCEO、マリオ・シモンは述べている。「Appleが新しい指導者になったことで、その実力には懐疑的な見方もありました。ですが、Appleはブランドに対して忠実であり続け、美しくシンプルな製品とイノベーションの強靭な伝統を構築し続けています」


ブランド力を牽引するのはIT

ここ数年の調査結果では、ITブランドは全てのブランド価値3.3兆ドルの1/3にあたる1兆ドルと換算されている。また、今年のトップブランドたる Apple、Google、マイクロソフト、IBMは全てIT分野であり、ITのジャンルは24%の成長を見せている。

一方、12番目にランクインしたFacebookの優勢は今年も注目すべきである。カリフォルニアのメンローパークに本拠を置くこの巨人とも言える存在のブランド価値は主に、そのプラットフォームとInstagramの収益化から、99%増加した。直近の第1四半期の決算では、Facebookはその収入の73%がモバイルから来ていることが報告された。

電子商取引を行う中国のアリババは660億ドルで、今年初めて13位にランクインした。この中国企業が小売ジャンルの24%成長寄与した。最も貴重な電子商取引のブランドはアマゾンとアリババで、どちらもレンガとモルタルでできた実際の店舗はない。

より伝統的なマーケティング手法を取っている、Visa、AT&T、ベライゾン、コカ・コーラ、マクドナルド、マールボロはトップ10にランクインしている。

最後に日本企業の動向を記しておこう。30位にトヨタ、78位にホンダ、93位に日産、96位にNTTドコモ、98位にソフトバンクとなり、世界GDP第3位の国としては、少し寂しい印象だ。この結果を見るに、日本企業はグローバルなブランド力向上ということに関しては、あまり注力してこなかったといえるのではないだろうか。評価軸に納得がいかない面もあるかとは思うが、このような調査結果も、今後企業にとってますますグローバル化が必要となってくる以上、大事なことだと思われる。

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