世界的なグローバル広告会社であるイギリスのWWPグループが年1回発表しているブランド価値ランキングが今年も発表された。ブランド価値の算出およびランキングは英国のリサーチ会社「ミルウォード・ブラウン」が実施している。表記金額はブランド価値の金額で、各企業の公開財務情報や、年1回実施しているブランドに関する消費者調査などの結果から算出されている。アパレル部門のTOP10をみてみよう。

10位 トミー・ヒルフィガー 2,580百万ドル 前年比29%プラス


昨年に続き、今年も1位はナイキとなった。ソチ冬季オリンピックやスーパーボウルなど大型スポーツイベントへのスポンサー効果もあって業績は絶好調。特に2014年度のEコマースの売上高は42%の成長となった。子会社も含めた全売上高は3兆円に近い。

上位は昨年と同じ顔ぶれになっている。ファストファッションブランドが多くランクインしているが、ネット普及などで賢く選ぶ消費者の価格と品質要求は年々シビアになってきており、各ブランドはますます厳しい競争にさらされるのは間違いない。中国経済が減速しつつあり、今後、鍵となるのは新興国を軸としたグローバル戦略とEコマース展開だろう。各社のブランド戦略に注目したい。(ZUU online 編集部)