電通<4324>は、日本の文化や強みを生かした商品やサービスを海外展開する「クールジャパン」関連事業において、顧客企業のマーケティング活動支援を目的に、2015年4月に20カ国・地域 で「ジャパンブランド調査2015」を実施、その結果を22日に発表した。
これは、外国の親日度の地域別状況、日本および日本産品に対する興味関心やイメージの詳細なデータ・知見の収集を目的としたもの。今回の結果は、ベトナムは「日本人の勤勉さ」が、台湾は「日本食」に好感、といったことが明らかになった。
まず、日本に対する好意度が高い地域のトップは、昨年に引き続き「ベトナム」と、昨年5位から順位を上げた「台湾」が同スコアで1位になった。日本の好きなところのトップ3(複数回答)は、「伝統文化」「食」「自然」の順だった。
また、「最も好きなところ」を一つ選んでもらうと、「技術力」が「自然」を抜いて3位にランクイン。
これら以外では、日本人の気質(勤勉さ・親切さ等)やホスピタリティーが上位になった。日本に対する好意度が高い「ベトナム」では「日本人の勤勉さ」が、「台湾」では「日本食」がそれぞれ好きなところのトップになった。
また、日本でやりたいことについて聞いてみると、全体で最も回答が多かった活動内容は「日本食を食べる」こと。次いで順に「自然・景勝地観光」「史跡・歴史的建造物観光」だった。日本で「日本食を食べる」ことに興味がある人限定で「日本食の購入・飲食意向」を見てみると、「寿司」「刺身」「天ぷら」「ラーメン」のスコアが高い。
これらのメニューは知っている・食べたことがある日本食でも上位に挙げられており、みんなが知っていたり、食べたことのある日本食を、本場日本のより本格的・多彩な味で楽しみたいと考える人が多いと推察されるとしている。(ZUU online 編集部)