不動産価格,東京五輪,カタールワールドカップ,
(写真=PIXTA)

2015年7月に、国税庁から今年の相続税路線価が発表された。

都道府県庁所在地の最高路線価の上昇地点は、前年の18都市から21都市へ増加した。上昇率も非常に高く、東京で14.2%、名古屋で11.5%、大阪で10.1%、広島で10.2%と、10%を超える都市もあった。東京は2020年にオリンピックを控えているため、特に高い伸び率を示している。

地価のピーク時はいつか?

このように上昇し続けている地価であるが、一方でピーク時の売却を虎視眈々と狙っている投資家たちも存在する。株やFX、不動産といった投資の世界は集団心理から形成されている部分もある。

皆がこれ以上は上がらないだろうという不安が集中すると売りが殺到し、物件価格が一気に暴落し始める。現状ではオリンピックの手前の2018年頃が売り時なのではないかという投資家心理が多数を占めている。そこで、今回はオリンピック以外の角度も含めてから、売り時のターゲットを考察してみたい。

2022年にワールドカップの可能性

ここ最近になって、2020年の東京オリンピックの後に、もう一つのビッグイベントが日本で開催される可能性が出てきた。2022年のサッカーワールドカップだ。

2022年のワールドカップ開催国はカタールに決定されているが、ここに来て国際サッカー連盟(FIFA)に不正疑惑が浮上している。そこで、代替国として日本の名前が挙がってきたわけだ。

仮に2022年に日本でワールドカップが開催されれば、オリンピック景気に引き続き、2022年まで好景気が続くことが予想される。そうすると、不動産価格のピークは2021年くらいになるのかもしれない。