当選確率1000万分の1の宝くじとIPO投資を比べてみた
(写真=PIXTA)

今年もサマージャンボ宝くじが大人気だ。1等前後賞あわせて7億円というフレーズは確かに魅力的ではあるが、1等の当選数は23本という気が遠くなるほど確率が低い。

しかも690億円という発売予定額に比べ購入者に還元される金額は実に少なく、投資という視点で見たとき、かなり効率の悪いものと言わざるを得ない。

「夢を買っているのだから」という気持ちはわかるが、世の中にはもっと堅実な投資で大きな資金を手にする方法もあるのだ。


リターンを見込めるのはIPO投資?

ある調査によると、年収の低い層ほど宝くじをよく購入する傾向があり、しかもその投入資金に対する全体の還元率は45%。最初から戻ってくる確率が極めて低いものという結果が出ている 。

こうした「マイナスサム(還元される金額が投資金額合計より少ない)」な方法ではなく、「プラスサム」、つまり投資額をちゃんと回収できる可能性のあるものとして、株式投資や債券投資といった資産運用を改めて考えてみてはどうだろう。

例えばIPO(新規上場株)投資は企業が新たに上場する際の発行株を購入する投資だ。このIPO投資は募集価格を大きく上回る初値がつくことが多く、かなり高確率で恩恵を得ることができる。しかし人気の投資法であることから抽選となることも多い。

株の投資と聞くと、ハイリスクハイリターンの代名詞のような印象もあるかもしれないが、しっかりと知識をつければそうではないし、なにより最初からローリターンの確率が大きい宝くじとは大きく異なるものなのだ。


2014年における初値上場率は70%以上

IPOとは「Initial(最初の)Public(公開の)Offering(売り物)」の略で、まだ市場に上場していない企業が、知名度の向上や資金の幅広い調達を図るために証券市場に新たに上場する株のことを指す。

例として2013年新規公開したリプロセル社の株を紹介する。このIPOの公募価格は3,200円で、購入株単位が100株からのため最低投資金額は320,000円となる。気になる初値だが、なんと5.56倍の17,800円となり利益は実に1,460,000円となった。

2014年の初値が上昇し企業は77社中59社に上りその割合は77%だ。人気の投資法であるため、抽選は必至だが宝くじの当選率と比べてしまえばその差は一目瞭然だろう。

さらに今年はIPO豊作年と言われる。今秋にはLINEや郵政3社といった有名企業が上場する。IPO投資を始めるにはぴったりのタイミングといえるだろう。

もちろん、リスクゼロかつ先行きの保証された商品ではないのは事実だ。しかし宝くじも同じく保証のないものと言える。同じリスクをとるなら株式投資を選ぶというのもアリなのではないだろうか。


リターンを狙うなら、宝くじよりIPO投資に挑戦

未知の領域に踏み込んで投資をするのは確かに危険極まりないものだ。しかしIPOのように高確率で利益を取る投資法も存在する。少し昔の話になるがヤフーが上場した際の募集価格は約70万円。その価値は5年後に1億円となった。夢を買うという部分では宝くじと同じだ。

宝くじでリスクをとる覚悟があるなら、一度こうした商品を検討してみてはどうだろう。結果の善し悪しはすべて自己責任なのは変わらないが、株式投資ならリターンは宝くじよりもはるかに大きく返ってくる可能性があるのだ。

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