(写真=PIXTA)
先週の中国株式市場
◆中国株 ファンダメンタルズの悪化懸念と投資家心理悪化で急落
◆先週の概況
先週の中国株式市場は大幅に下落しました。ハンセン指数は週間で2%近く下落し、2万4,636ポイントで終了しました。また、上海総合指数は週間で10%下落し、3,663ポイントとなっています。
上海総合指数は、国有ファンドが株式を売却するといった噂によるパニック売りが先行するなか、週半ばには反発する場面もみられたものの、投資家心理が依然として弱気に傾いたままで買いが続かず、結局週間では大幅安となりました。
中国株式市場バリュエーション
業種別リターン
香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング
◆上昇
昆侖能源(クンルン・エナジー、石油・ガス・消耗燃、0135)は原油価格が下落したにも拘らず、週間で4.5%上昇しました。
また、マカオ政府が早ければ明日1日にも発表する7月のカジノ収入に対する期待感が高い中、カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ、ホテル・レストラン、1928)と銀河娯楽(ギャラクシー・エンターテインメント、ホテル・レストラン、0027)が揃って堅調推移となりました。
◆下落
特段の材料が出たわけではありませんが、聯想集団(レノボ・グループ、コンピュータ・周辺機器、0992)は週間で8%超下落しました。また、保険大手の中国人寿保険(チャイナライフインシュアランス、保険、2628)や中国平安保険(ピンアン・インシュアランス、2318)などが好業績を発表したものの利益確定売りに押され、週間で大幅に下落しました。
さらに、騰訊(テンセント・ホールディングス、インターネットソフト、0700)や香港交易及結算所(香港証券取、各種金融サービス、0388)などの値嵩株も値下がりし、2銘柄でハンセン指数を150ポイント近く押し下げました。