業種別リターン
香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング
◆上昇
香港市場では、中国中信(CITIC、コングロマリット、0267)が週間で5%超上昇し、ハンセン指数構成銘柄の値上がり率トップとなりました。中国政府が推進する国有企業改革の下、CITIC傘下企業の統合再編や上場企業への資産注入が実施されるとの思惑買いが入ったもようです。
また、弱気相場で相対的に強いディフェンシブとされる小売や電力などの銘柄も賑わっています。なかでも、康師傅控股(ティンイー、食品、0322)は週間で5%余り上昇したほか、利豊(リー&ファン、繊維・アパレル、0494)も週間で3%値上がりしました。さらに、騰訊(テンセント・ホールディングス、インターネットソフト、0700)は中間期の決算純利益が市場予想を上回ったことが好感され、堅調に推移しました。
◆下落
聯想集団(レノボ・グループ、コンピュータ・周辺機器、0992)は第1四半期の営業利益が市場予想に届かなかったことが嫌気され、非生産部門の人員3200人の削減計画を発表したにも拘らず、週間で12%急落しました。また、国際原油価格が6年ぶりの安値を付けたことから、昆侖能源(クンルン・エナジー、石油・ガス・消耗燃、0135)が5%超下げました。
さらに、11日に始まった人民元の切り下げを受けて海外投資家のリスク回避姿勢の強まりからくる資金流出が懸念される中で、恒隆地産(ハンルン・プロパティーズ、不動産管理・開発、0101)や新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティ、不動産管理・開発、0016)などの不動産株が軒並み軟調に推移しました。