先週発表された主な経済指標

◆8月10日 固定資産投資(年初来前年比) 7月 +11.2% 市場予想 +11.5%、前回 +11.4%

7月の固定資産投資額は年初来前年比11.2%増と、市場予想の11.5%増を下回りました。内訳をみると、不動産投資が引き続き伸び悩んだほか、鉄道投資も前月から鈍化しました。一方、製造業投資及び建設業投資は小幅に増加しました。

◆8月10日 鉱工業生産(前年比) 7月 +6.0% 市場予想 +6.6%、前回 +6.8%

7月の鉱工業生産は前年比6.0%増と、前月および市場予想を大幅に下回りました。7月の鉱工業生産の伸びの鈍化は輸出や、投資、消費などの経済成長のモメンタムが依然として力強さに欠けていることを示しています。こうしたなか、政府による追加財政刺激および人民銀(中央銀行)による追加緩和への期待感も更に強まっています。

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◆8月11日 中国人民銀行、日々の人民元為替取引基準値の算出方式を変更

中国人民銀行は11日、日々の人民元為替取引の基準となる基準値の算出方式について、前日の終値、日々の需給及び主要国際通貨の為替変動を反映する方式に変更、より市場実勢を反映しやすいかたちにしました。これと同時に11日の基準値は前日比で約1.9%元安となり、史上最大の基準値下落率となりました。

基準値は3営業日連続で下落した後、14日には小幅高(+0.05%)となり、週間では約4.6%の元安となりました。13日には人民銀行副総裁が臨時記者会見を行い、市場実勢と基準値とのかい離の調整が概ね終了したと発言し、市場における更なる大幅元安への懸念を鎮静化させました。IMFはこうした措置を人民元の完全自由化に向けた一歩として評価、歓迎しています。


今後発表される主な経済指標

◆8月21日 財新(Caixin)中国製造業PMI 8月 市場予想 48.5 前月 47.8

21日発表予定の8月分Caixin中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は、48.5と前月からの小幅改善が予想されています。

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