Twitterやグーグルよりビッグに


インスタグラムが2017年までに米国でグーグルやTwitterを超えるモバイルディスプレイ広告収入を上げることもあり得る、とイー・マーケター社は読む。同社は、インスタグラムが2017年、米国で23億9000万ドルのモバイルディスプレイ広告収入を上げると予想する。一方グーグルは23億8000万ドル、Twitterは22億9000万ドルの予想だ。

昨年の米国におけるモバイルディスプレー広告収入が、Facebookの3分の1にも満たないという結果に終わったグーグルにとっては嫌なニュースかもしれない。Facebookがインスタグラムを、あらゆるモバイル機器における広告収入の成長に向けた第二の柱に据えるなら、グーグルはさらに大きく遅れをとることになるかもしれない。そうなれば、エヴァン・ウィリアムズは、ツイッターが「インスタグラムよりたくさんの金を稼げる」と公言したことを撤回せざるを得なくなるだろう。

最終結果はどう出るか

インスタグラムの収益化策は、ユーザーに選択肢がたくさんあるように思わせることでグループ全体の収益構造を強化するというFacebook社の戦略を示すことになった。Facebook、メッセンジャー、ワッツアップ、そしてインスタグラムの重複ユーザーは大勢いるはずだが、これらのサービスはすべてユーザーをSNSの世界につなぎとめて離さない。

Facebookに匹敵する収益を上げているものはまだないが、同社は将来の収益化を見据えて数百万ユーザーの囲い込みを進めている。儲けを出せるはずがないとみられていたインスタグラムだが、Facebook社の売り上げに大いなる貢献を果たす日も近いかもしれない。そうなれば、グーグルやTwitterはモバイル広告戦略の見直しを迫られることになるだろう。

レオ・サン(Leo Sun)(提供: The Motley Fool