与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター <3768> は、第3回「金持ち企業ランキング」の調査結果を発表した。調査は決算短信提出企業3540社(金融機関を除く)の、2014年4月期決算以降の最新決算書を分析した。

それによると、企業の「実質的な手元資金」であるネットキャッシュを比較した「金持ち企業ランキング」は、1位がファナック <6954> (ネットキャッシュ 8,712億円)となった。次いでキヤノン <7751> が2位(同 8,424億円)、任天堂 <7974> が3位(同 5,347億円)。以下、ヤフー <4689> 、大塚ホールディングス <4578> 、信越化学工業 <4063> 、SMC <6273> と続いた。10位の三菱電機 <6503> (前回順位 91位)、12位パナソニック <6752> (同 3,158位)などが大幅に順位を上げている。

金持ち企業ランキングトップ20社の、営業活動から得た1年間のキャッシュ量を示した営業キャッシュフローによる資金創出力比較では、1位がキヤノン(営業キャッシュフロー 5,839億円)、2位パナソニック(同 4,914億円)、3位三菱電機(同 3,783億円)。大幅にランクを伸ばし、前回上位ランク外からランクインしたパナソニックや三菱電機は、好調な業績から営業キャッシュフローが潤沢になり、ネットキャッシュの蓄積につながったものと考えられる。

1位のファナックと2位のキヤノンは3年連続で1、2位となっており、安定したキャッシュを基に、事業を行っていることが分かる。その一方で、営業キャッシュフローランキング上位の企業の多くが、ネットキャッシュランキング上位にランクインしていない。

営業キャッシュフローの上位企業のトヨタ自動車 <7203> や日本電信電話 <9432> は、獲得したキャッシュを資金創出のための投資活動等に積極的に投下していることで、金持ち企業ランキング上位に現れていないとみられる。営業キャッシュフローランキング1位のトヨタ自動車が、2015年3月期で過去最高益を記録したことは、積極的な投資活動の結果と言えよう。(ZUU online 編集部)