香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング
◆上昇
香港市場では、中国人寿保険(チャイナライフインシュアランス、保険、2628)が2015年1-8月の保険料収入を19%増と発表したことが好感され、週間で10%超上昇しました。中国平安保険(ピンアン・インシュアランス、2318)もつれて大幅に上げました。また、康師傅控股(ティンイー、食品、0322)は、大手証券会社が低PER(株価収益率)を理由に買い推奨の投資判断を出したことが好感され週間で約10%上昇しています。
さらに、中国主要70都市の8月分の新築住宅価格も前月に比べて上昇都市数が増えたことを受けて、中国系不動産株である中国海外発展(チャイナ・オーバーシ-ズランド、不動産管理・開発、0688)が大きく買われ、週間で6%値上がりしています。
◆下落
6-8月期決算で販売が減少した百麗国際控股(ベル・インターナショナル・ホールディングス、繊維・アパレル、1880)は失望売りが膨らみ、週間で約10%急落しました。
また、通貨を米ドルに連動(ペッグ)させている香港では調達金利が米利上げの影響を受けるため、米国の利上げ警戒が強まる中、長江和記実業(Hutchison Holdings Ltd、不動産管理・開発、0001)や恒安国際集団(ハンアン・インターナショナル、パーソナル用品、1044)などの香港系不動産株は売りが優勢となり、揃って週間で1%超値下がりしています。
今週発表された主な経済指標
◆9月13日 固定資産投資(前年比) 1-8月 +10.9% 市場予想 +11.2%、前回 +11.2%
1~8月の固定資産投資額は前年比10.9%増と、伸び率は1~7月(11.2%増)から鈍化し、2000年通年(9.7%増)以来の低い水準となりました。内訳をみると、8月の不動産投資の減速が引き続き鮮明となったほか、建設業投資の伸び率も前月から鈍化しています。
◆9月13日 鉱工業生産(前年比) 8月 +6.1% 市場予想 +6.3%、前回 +6.0%
8月の鉱工業生産は前年比6.1%増と、市場予想の6.3%増に届かなかったものの前回の6.0%増より小幅な改善がみられました。中国国内外の需給が依然として弱いのが鈍化し続けてきた理由だと考えられますが、抗日戦勝記念式典のため北京周辺の生産を一時停止した影響もあり、9月の鉱工業生産はリバウンドが期待できそうです。