ほとんど空欄のスケジュール帳

「ブリッジで勝負したり友人とおしゃべりするのも楽しいが、自分だけの時間を持つのが一番好きだ」というバフェット氏。若くして株式市場で行き来する巨額の富に驚かされ、自分の人生は自分で好きなように設計可能だと学んだ彼にとって、時間の節約はお金の節約と同じくらいに重要なのだ。

1991年にビル・ゲイツ氏と対談した際、バフェット氏が再会の日を書き込むために引っ張り出したほとんど空欄のスケジュール帳を見て、ゲイツ氏がひどく驚いたというエピソードがある。「自分の時間を管理したまえ。ノーと言わずに時間は管理出来ない。第三者に振り回されてはいけない」

自分の好きなことをしていい結果を出す

CNBCのインタビューで「あなたにとっての成功とぜいたくとは?」と質問されたバフェット氏は、「成功とは自分が好きな事をしていい結果を出す事だ。毎日自分の好きなことをできるなんて、最高のぜいたくだよ。たくさん稼いでいるからと言って、ぜいたくな暮らしをする必要はない」と答えている。

若い世代にはクレジットカードを持つなと警告。「利子を支払って何かを購入するという事は、自分にとっては身分不相応な買い物をしているという事実以上に、お金を無駄に失っているという事だ」

一般庶民の我々にとって、大富豪の生活は別世界のように思える。しかし「オマハのオラクル(神託)」バフェット氏の地に足がついた思想から学ぶ事はたくさんある。お金があり余っているわけでもないのに無駄使いがやめられないのならば、いつまでたってもお金が貯まるわけがない……。バフェット氏の究極にシンプルな生活スタイルは、そんな当然の事実に気付かせてくれる。 (ZUU online 編集部)